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プラキットの組み立て方 小田急2600形製作記 2




一通り車体の工作が済んだらいよいよ塗装準備です。
私はクーラーなどの屋根上機器は塗装前に
取り付けることにしているので、継ぎ目消し作業の後
部品取り付けという工程がありましたが、
コレは塗装後に取り付けても良いと思います。

さて、いよいよ塗装準備です。
まずははじめからキットについている離型剤や
作業中についた削りカスやホコリなどを落とすために
中性洗剤を数滴混ぜた水に車体を沈め、適当なブラシで
磨いたあと流水ですすぎます。
適当な布などである程度水分を吸い取った後は自然乾燥させます。
今回は前面の手すりを金属パーツに取り替えたので、
その部分にはプライマー(マッハ模型製のものを
GSIクレオスのシンナーで薄めたもの)を
塗っておきました。特に金属パーツを使用しなかった場合は
この作業は不要です。
私はアイボリーにブルー帯の小田急電車の塗装を塗るときには
帯のブルーから塗ることにしているので、キットの指定色である
GMの22番(小田急ブルー)を最初に塗りました。
車体からスプレーを20cmほど離して車体の端から端へ
素早く移動させて塗装します。
一度に塗る量はコレくらいで、それを○回繰り返す・・・とかいう
説明を出来ればいいのですが、私は「こんなもんかな〜」と
適当にプシュプシュ吹き付けていっているので
上手く説明できません。すみません。
これについては雑誌やネット上の模型系サイトに
参考になる物があると思いますので
気になる方は調べてみてください。

ただ、一度に塗る量は本当に少しにして
出来る限り色々な角度から吹き付けていくと
失敗が少ないのではないかと思います。
また、吹き始めと吹き終わりを車体からはずすと一度に
ドバッと塗料が付くのを防げると思います。

そして青塗装が完了したらそれをマスキングします。
マスキングテープ(私はタミヤ製のを使ってます)を2ミリ幅に
切り出して使いますが、テープ左右の両端二箇所に
左の画像のようにカッターの刃先で上の端から2mmの位置に
目印を付けその二箇所の目印同士を結ぶようにカッターでテープを
切断していくと均一な幅に切り出せると思います。
このキットの側板には帯の位置にマスキングテープが
貼りやすいようガイドモールドが設けられているので
それに沿ってテープを貼っていきました。
このモールドはマスキング位置が決めやすい反面、
モールドから少しでも塗り分けがズレると
非常に見苦しくなるので、以前製作した5051Fなどでは
削っていましたが、今回は生かしてみました。
位置を調整したらピンセットを使って丁寧に密着させていきます。
ドアなど窪みのある部分では窪みに沿ってテープに
切込みを入れて(車体に傷が付かないよう注意する)
ピンセットなどで密着させます。
テープに切り込みを入れた部分はそのまま塗装してしまうと
切り込みから塗料が吹き込む可能性があるので
上からもう一枚テープを貼って切込みを覆います。
このテープにはくぼみのある部分でも切り込みは入れず、
ピンセットで密着させるだけにします。
帯全部に重ね貼りする必要は無く、ドア周辺など切込みを
入れた部分の周りだけで十分です。

このテープは下のテープより若干細めに切ります。
マスキングテープを貼り終わったらアイボリーの塗装に入ります。

ブルー塗装と同じように、これもかなり適当に塗っているため
詳しく説明できません・・・。
参考になるかわかりませんが、一応最初の一吹きの後の
写真を撮っておきましたので載せてみます。
わかりづらいですが、最終的にはこんな感じになります。
濃い青という暗い色の上に塗り重ねるからなのか
それとも塗料自体の発色の関係なのかわかりませんが
厚塗りになりやすいのでブルー塗装のときより少し遠くから
吹きつけるようにし、また、一度に塗る量も
少なめにしてその分塗り重ねる回数を多くしました。
出来る限り色々な角度から吹き付けるのはどの色でも一緒です。
マスキングテープを剥がした後の様子です。
テープ剥がしは塗料がある程度乾いてからまず端を
カッターの刃先で注意深く浮かし、
そこをピンセットでつまんで剥がしていきます。

画像を見ると乗務員用扉周りに若干アイボリーが
吹き込んでいるので、この部分は下でご紹介する
色差しと同じやり方でタッチアップと呼ばれる修正塗装を行います。
このタッチアップは車体の塗装に使った塗料と同じ塗料を
使うのがいいそうでスプレーを使った場合、
同じ色が瓶入りで売っていてもそれは使わず車体塗装に
使ったスプレーを使うといいようです。
キャップ内側に塗料を吹きつけて、それを面相筆ですくって塗ります。
車体の基本的な塗装が済んだら色差しをします。
窓周りのHゴムやドアのガイドレールなどに黒や銀色を
面相筆で塗っていく作業です。
この作業は結構難しく、私は失敗しない自信がないため
失敗した場合でもラクに修正ができるタミヤ製の
エナメル塗料を愛用しています。
この塗料は、例えばHゴムの色差しをしていて
モールドから塗料がはみ出してしまった場合などに
専用シンナーや爪楊枝、カッターの刃先などで
下の塗装を傷めずに簡単にはみ出した部分を除去できるという
スグレモノで細かい塗装作業に向いているのではないかと思います。
ただ、乾燥後の塗膜強度は若干弱くなるようです。
そのため、保護のために色差し作業の後には
透明塗料を吹きつけます。

色差し作業は、私は左の画像のようにフタについた
塗料を面相筆ですくって塗っています。
なるべく筆の腹を使って左の画像のような角度で塗ってきます。
塗る角度によって車体を持つ向きも変えると作業しやすいです。
今回の場合、戸袋窓のHゴムモールドやドアのガイドレールなど
出っ張っている部分では筆につける塗料を少なめにして
少しずつ塗っていき、ドアの窓のHゴムモールドなど
窪んでいる部分では筆に付ける塗料を
少し多めにして窪みに塗料を溜め、窪みに
溜まった塗料を筆で誘導するような感じで塗っていきました。

色差し作業の後、GMの小田急通勤車用インレタで
車番を入れました。
車体にあてたシートの上からバーニッシャーで
希望の車番の上をゴシゴシこすって、無事転写できたら
インレタに付属している薄い紙をのせ、その紙の上から
またバーニッシャーでゴシゴシやって密着させます。
これは人によって好みが分かれるところかもしれませんが、
私は最近両開きドアの合わせ目にも色差しをして
戸当たりゴムを表現するようにしています。
作業自体は本当に簡単なもので、専用シンナーで
薄く溶いたエナメル系艶消し黒の塗料を
面相筆にとってドアの合わせ目に筆の先をチョンと
触れさせるだけです。
窓のHゴムのように「塗る」感じではなく、
自然に塗料が流れ込んでいく感じでとても簡単です。

左の画像はドア合わせ目に色差しをする前の状態です。
下に色差し後の画像を載せてみますので、比べてみてください。
色差し後はこんな感じになります。
筆先を合わせ目に触れさせる時、どうしても左右に
薄く塗料がはみ出してしまうので
これはティッシュペーパーの先をねじって細くした物に
エナメル塗料用シンナーを染み込ませて拭き取ったり、
爪楊枝やカッターの刃先で(こちらは除去する範囲が
狭い場合に向いているような気がします)削り取ります。
台車枠は無塗装でも違和感はありませんが、
もし塗装される場合にはこんな感じで塗装すると
作業しやすいです。
台車枠のボルスタ取り付け部分に不要ランナーを差し込み、
それを車両ケースを買った時車両をしまう部分に
入っている隙間埋め(?)のスポンジに予め穴を開けて
差し込み、中央に割り箸を差し込んで取っ手としました。
ランナーも割り箸も簡単に抜き差しできるので
(しかし固めのスポンジのおかげで引っ張らなければ外れない)
使わない時には分解しておけば場所を取りませんし、
また台車を支えているランナーも簡単に回転させられるので、
向きを変えやすく結構便利です。
オススメです。
色差しが一通り済んだらクリアーを吹きつけます。
ツヤ消し、半ツヤ、ツヤ有りと3種類ありますが、
私は半ツヤを使っています。

クリアを吹き付けたら屋根以外をマスキングして屋根の灰色を塗り、
それが済んだら窓ガラスを貼り、ステッカー(一部はクリア塗装前に
貼り付け)を貼り、車体は大体完成となります。
床下はあえて説明する必要も無さそうなので今回は
触れませんでしたが、今回のキットでは床板の
ウェイト取り付け部分にウェイトがはまらない
(取り付け部分が狭い)ので、私は何時も
キットのウェイト止めを逆さにして取り付け
その上にウェイトを接着する(つまりウェイト止めで
ウェイトを浮かして取り付ける)ことで乗り切っています。
出っ張りすぎるのが難点なのですが、
簡単に出来るのでオススメです。
床下の製作は車体製作の合間に
やるといいのではないかと思います。

最後に完成した車体と床板を合体させて
台車・パンタ類を取り付ければめでたく完成です。


終わりに

出来るだけ丁寧に解説しようと思っていたのですが、
最終的にはかなり大雑把になってしまいました。
所々、小田急5000キット独特の問題点についても触れてみましたが、いかがでしょうか。

偉そうに工作方法の紹介をさせていただきましたが、
模型制作歴はまだ短い初心者が書いたページなので、
ベテランの方がご覧になった場合、正しい方法かどうか怪しいと感じる部分もあるかもしれません。
もしもっといい方法などをご存知の方いらっしゃいましたら是非掲示板かメールでご教授ください。
また、このページを読んで何か質問などありましたら遠慮なくお寄せください。


完成した車両はこちらで公開しています。
是非ご覧ください。





おまけ

今回作例として使った作品ではちょっとした改造もしてみましたが、
キットの組み立てには直接は関係ないという事で組み立て方の説明の部分では触れませんでした。
しかしせっかくなのでここでおまけとしてご紹介させていただきたいと思います。
どちらも本当にちょっとした改造なのですが、
少しでも参考にしていただける部分があれば嬉しいです。


前面手すりの取替え方
キットに入っている前面はこんな状態です。
ご覧の通り手すりが簡略化された形でモールドされています。
まずは丁寧に元のモールドを削ります。
最初はカッターで削り、最後の方は紙やすりで少しずつ少しずつ、
削り過ぎないように注意深く削っていきます。
そして手すり取り付け用の孔をあけます。
実車写真などを参考に位置決めをし、
手すり本体の寸法を測りながら孔をあける位置を決めます。
そしてよく削って先を尖らせた鉛筆でケガキをし、孔をあける所を
カッターの刃先で突っついて目印を付け、
その目印の位置にドリルを当てて孔をあけていきます。
使うドリル刃が0.3ミリという大変細いものなので
とにかく折らないように注意深く作業を進める必要があります。
ドリル刃はピンバイスにくわえさせて使いますが、
ピンバイスからの突き出しを最小限に(なんか上手く表現できない・・・)すると少しは折れにくくなるようです。
手すりを取り付けた様子です。
手すりの取り付けも注意深く進めないと
パーツを曲げてしまったりするので丁寧に作業します。
貫通扉脇の手すりからは、本当は横に一本の棒が伸びていますが
この棒は青帯にかかる位置で車体に到達しており塗装前に
取り付けると帯のマスキングの邪魔になるため、
この部分だけ切り離して仕上げ段階で取り付けることにしてます。
工作室で公開している5051Fでも同じ工夫をしています。


側面窓の改造
キットに入っている側板はこのような一段加工窓の
9000形風のもので、2600〜5000を作ろうとするとキットに
入っているサッシ印刷窓などを貼っても
どこか雰囲気が違ってしまいます。
しかし窓の隅のRと窓の上側にモールドされているサッシを
削り取って四角い窓にしたうえでサッシ印刷窓を
貼り付けると少し実車の雰囲気に近づきます。
そのため、私は大形二段窓車を製作するときには手間は
かかりますがこの改造をすることにしており、
今回作例として使用した2600形でもこの加工をしました。

組み立てについての説明では触れませんでしたが、
ここでちょっと書いて見たいと思います。
まずは窓の下側のRを削ります。
このような角度でカッターで切込みを入れます。
今度は先に入れた切込みと直角になるように切込みを入れます。
この後カッターの刃先で軽く突っついて窓隅のR部分を除去します。
窓の下側のRを削り終わったら上側にモールドされている
サッシをカッターである程度削り
(全て削ってしまわず、少し残す)、その後ヤスリを使って
少しずつ少しずつ様子を見ながら削っていきます。
適当にガシガシ削っているとすぐに削りすぎてしまうので
コマメに様子を見ながら削る事をオススメします。

この後、窓の隅に直角の出ていない部分などがあったら
カッターの刃先で丁寧に修正しておきます。
また、窓の断面には僅かにバリ(?)が出ている場合が
あるのでヤスリで削っておきます。

以上で加工は終了です。
一つの窓でも結構手間がかかるので、それを4両分や
6両分作業するとなるとかなり手間と時間が
かかりますが、無加工の車体と比べると
だいぶリアルになるのではないかと思います。
オススメの作業です。


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