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■ 小田急1000形 リニューアルの記録






以前GMのキットを組み立てて一度は完成させた小田急1000形。
ひょんなことから現行仕様への改造を思い立ち、“プチ更新”と称して
多少手を入れたりしてきましたが、濃すぎる帯の色など根本的な部分に
不満が残っており、いずれ改めて製作する予定でした。
ただ、全て新しく作るとお金がかかる為、充分再利用可能と判断した
先頭車の車体は再塗装などのリニューアルを施して使い、ドアや
窓周辺の細い柱を中心に数多くの細かなヒビが入っていて修復が
難しそうな中間車だけ新しく作る事にしました。

このページでは、その1000形のリニューアルの様子を作業が進むごとに
載せていきたいと思います。よろしければご覧下さい。
なお、今回の1000形は一番最初に完成したときには1057Fの登場時仕様、
“プチ更新”後は同編成の現行仕様としていましたが、
今回のリニューアル後は1063Fの現行仕様になる予定です。





2006年12月20日 着工前の様子

一番最初に登場時仕様として完成した時の様子や、
現行仕様への改造も兼ねた“プチ更新”後の様子は
それぞれ展示室で公開中ですが、一応今回のリニューアルに
着手する直前の様子を一枚載せておきます。
当然(?)、前回のプチ更新時と大して変わりませんが、
スカートが一部破損しています。
部品取り外し

一旦塗装を剥離する為、クーラー、窓ガラス、
その他細かな部品を一通り取り外しました。
ヘッドライトのレンズ部分に貼ってあった金属箔ステッカーも
剥がし、左の画像ではまだ残っていますが側面客用扉の
ドアレールもこの後剥がしました。
〜12月26日 塗装剥離

塗装剥離後の様子。
妙に塗膜が丈夫で、中々剥がれてくれず苦労しました・・・(^^;

手すり取り付け用の穴が塞がりかけていたので、
改めて開けておきました。
中間車組み立て

前述の通り、新しく作りなおす事にした中間車の車体を
組み立てました。最近1000の未塗装キットはあまり
見かけないような気もするのですが、今回はちょうど
GMのショップで中間2両から10連固定まで各種編成に
合わせた未塗装キットが売っていたので、それを使いました。

ただ、本来は4連から6連に、などという具合に増結する為の
セットなのか、デハとサハ各一両分の材料となっているので、
リニューアル前同様4連(こちらはデハが2両)で完成
させる今回はデハの屋根板を一枚買い足して埋め合わせました。

それにしてもこのキット、久々に組み立てましたが
ほんとに作りやすいですね。側板と妻板の接合部の構成も
上手い具合に縦樋で継ぎ目が隠れるようになっていて
よく考えられたつくりに感心してしまいました。
屋根の小加工

上の画像にも写っている通り、今回はシングルアームパンタグラフを
載せる予定なので、屋根板はご覧のように元のパンタ取り付け穴を
ランナー引き伸ばし線で埋め、TOMIXのLSE更新車用のパンタに
合わせた取り付け穴を新たに開けました。
微妙に寸法が狂ってる気がしないでもないのですが、
とりあえずパンタは無事に付いたのでこれでいい事に(^^;
本来ならパンタ台なんかも付くのかもしれませんが、
そのあたりは今後資料や実車を確認してから作業する事にしました。
2007年1月7日 再塗装

再塗装を始めました。
極力全車同時進行となるようにしたいところでしたが、途中で銀の
塗料が足りなくなってしまい、とりあえず今日のところは小田原方
先頭車とそれに続く中間車1両をクリア吹きまで進めました。
帯(GM6番・青22号)→銀(Mr.COLOR8番)→クリア(Mr.COLOR
30番・艶消しクリア)の順に塗装しましたが、最後のクリアは
この後の仕上げ作業後に改めて軽く塗り重ねる予定です。
なんでそんなめんどくさいことを・・・とお思いの方もいらっしゃると
思うのですが、今回は仕上げ作業が済むまでに時間がかかりそう
で、その間ずっと銀の塗膜が剥き出しになっているというのがあまり宜しくないのではないかと考えて、念の為こんな手順を踏んで
います。
艶消しなのは実車の落ち着いた感じの銀色を再現するためですが、
見方によっては華やかさに欠ける陰気臭い(?)感じともとれる
仕上がりになってしまったので、これは好みがわかれそうです・・・。

・・・とこんな具合で塗装を進めましたが、実を言うと新年明けて
すぐの頃にも一度塗装してたりします(^^;
日没後の暗い屋外での塗装となったため、塗料の付着状況がうまく掴めず、物凄い厚塗りになってしまって塗りなおしたんですね。
GM6番使用の帯

今回のリニューアルの中で、暗すぎた帯色の修正はかなり重要な
項目なので、どの塗料を使うかは色々考えました。
最初はGMのショップで紹介されていたタミヤのフレンチブルーを
使ってみたのですが、実車の雰囲気には近そうなものの、
個人的にはちょっと派手かも?というのが正直な感想・・・(なんか
偉そうでごめんなさい^^;)
そのフレンチブルーを使った時の塗装は前述の通り厚塗りになって
剥がしたので、塗りなおすにあたってフレンチブルーのままでいくか
他の色に変えるか迷いましたが、以前クハ1658を製作した時に
使った青22号が残っていたので、ダメだったらまた塗りなおせば
いいや程度の気持ちで試しに塗ってみることに。
以前鋼製車を製作するときにこの色を使ったことはありましたが、
銀色との相性は全くわからなかった為、ドキドキしながらマスキング
を剥がしてみると結構好みの仕上がりとなったので、これに
落ち着きました。

今回の2両は先行して仕上げを進めていく予定なので、
作業が進みましたらアップしていきたいと思います。
一応今のところドア枠の塗り分けもやる予定でいますが、
果たして上手くいくのでしょうか。。。
1月12日 ドア周辺の塗り分け

宣言どおり(?)、ドア周辺の枠を塗り分けてみました。

実車は車体本体が艶消し(?)の落ち着いた銀色なのに対して、
ドア周辺がギラギラした銀色なので、模型でも同じように金属の
質感がよく出る塗料を使うのが一番いいと思うのですが、今回は
慣れた工法で確実に仕上げる事にして、周囲より少し暗い
銀色を塗る事でそれっぽく見せる事にしました。
仕上がりは多少不満の残るものとなってしまいましたが、
何もしないよりは多少良くなったかなと思います(^^;
鋼製車のHゴムを塗るときなどと同じように面相筆を使って
塗りましたが、モールドが浅くはみ出さない自信がないため、
エナメル塗料を使いました。
塗料は銀色に灰色や微量の黒を混ぜたものですが、
ちょっと暗すぎた気もします・・・。案の定たくさんはみ出したので、
カッターの刃先や専用溶剤で修正しておきました。
〜1月24日 銀塗装完了

塗料が足りなくなってしまって、前回塗る事の出来なかった2両は
暫く水色一色の状態で放置してありましたが、塗料を買ってきて
ようやく同じ段階まで追いつきました。
使用塗料・塗装の順番などは当然先行して塗装した2両と同じです。

その後、一応各種仕上げを進めまして、
“二度目のクリア吹き”(1月7日の更新分をご参照下さい)に
取り掛かれる状態になりました。前回の更新で書いたドア枠の
塗り分けのほか、戸当たりゴムへの色差し(専用溶剤で薄めた
エナメルの黒を使用)、インレタの転写や貫通扉の塗り分けを
しました。
貫通扉はGM21番(小田急アイボリー)を使いましたが、
思いのほか手こずってしまい、この部分に関しては
リニューアル前より悪くなったかもという感じです(T_T)
前面貫通扉の塗り分け

前回の更新でドア枠の質感の違いについて触れましたが、
実車はその他にも幾つか周囲と質感の異なる部分があります。
当初はドア枠だけ違いを再現するつもりだったのですが、
そのドア枠の塗り分けをしている時にふと、同じ方法で
前面貫通扉も塗り分ければリアルになりそうだと思い、
早速試してみました。

厳密には車体と貫通扉の質感が違うのではなくて、両者の間に
隔たる前面FRP部分が両者とやや異なる質感をしているので、
そのFRP部分の質感を再現できれば完璧なのですが、
今回は貫通扉だけやや暗い銀色で塗り分ける事でそれっぽく
見せる事にしました。これだけでも幾らか違って見えてくると
思います。

作業はドア枠の時と同じで、銀に超微量の黒(どちらも
エナメル塗料で、黒はドアのときよりさらに少なく)を混ぜて
面相筆で筆塗りしました。マスキングは帯の部分だけで、他は
扉と周囲の境目の凹モールドに沿ってフリーハンドで塗って
いきました。この凹モールドには側面両開き扉の戸当たりゴム
同様、薄めたエナメルの黒を流して立体感を出しました。
車番

車番は前面・側面共にジオマトリックス・デザイナーズ・インク製の
インレタを使いました。
GM海老名で偶然見つけて、早速買って使ってみたのですが、ご覧の通り周囲とは銀の明るさが違って見えていい感じです
(転写がへたくそなので端がちょっとぼやけちゃってますが・・・)

使い方自体は普通のインレタと同じですが、食いつきが大変良く、
番号が崩れるというような事もなかった為、楽に転写する事が
できました。シートの端にはドアコックの赤い三角形マークも
含まれているので、これも転写してあります。
1月25日 基本塗装完了

妙にやる気が出て、一気に二度目のクリア吹き・屋根塗装から
台車・床板の塗装まで済ませました。スカートやアンテナといった
細々とした部品はまだですが、一応これで大まかな塗装は終わり、
いよいよ完成が見えてきました(^^)
クリアは以前書いたとおりMr.COLORの艶消しで、
屋根・クーラーはリニューアル前と同じようにGMの灰色9号です。
今後細かな仕上げを進めていく予定です。
ヘッドライトレンズと方向幕

前面の印象を左右する(?)ヘッドライトレンズへの金属箔
貼り付け作業が済みました。これはいつものように表面の
印刷を剥がしたGMステッカーです。大きさが少し変わるだけで
前面の印象もだいぶ違ってきてしまうため、慎重に作業した
つもりでしたが、似ているかどうかは微妙なところですね(笑
テールライトは適当に混ぜて作った灰色を筆塗りしてあります。

ガラスに貼ってある方向幕などはいずれもGMの新しい
小田急用ステッカーから切り出したものですが、これは
そのままだとガラスの外側から貼るような構造となり、
実車とはやや雰囲気が違ってきてしまうので、今回は
透明両面テープを使って裏側から貼り付けました。
正直使うまで透明度がちょっと不安だったのですが、
バーニシャーなどで念入りに密着させれば問題無さそうです。
このテープ、色々と使えそうですので近いうちにレポート
ページ書いてみたいと思っています。
1月29日 スカート・各種パーツ取り付け

随分遅くまでスカートを付けずにいましたが、
やっと取り付けました。切り欠きを再現するのがめんどくさくて、
後回しにしてたんですよね・・・。さすがにいつまでも放置する
わけにはいかないという事で思い切って取り掛かりましたが、
思ったよりすんなりと形になってくれました。
作業の様子は下のほうで書きますので、よろしければご覧下さい。

その他、アンテナ・手すり・連結器など(いずれもキット付属のもの)
細々とした部品を付けていきましたが、ここにきて何故か
片方の先頭車に信号炎管がない(前回更新時掲載の画像を
ご覧下さい)事に気付き、慌てて穴を開けてKATO製の
パーツをはめ込んだのでした・・・。
リニューアル前にはちゃんとあったのに、どうしたんでしょうねぇ(^^;

ワイパーは銀河のN-052(Wアーム・ロングタイプ)を
艶消しの黒に塗装して使っています。
ドアステッカー

今回はドアステッカーも再現してみました。
車番と同じくジオマトリックス・デザイナーズ・インク製の
インレタを転写したものですが、図柄が細かく再現されて
いるのはもちろん、とにかく転写しやすく、大量に転写する
今回はとても助かりました。ただ、唯一位置決めだけは
やや面倒なので、以下私がやった位置決めの方法を
ご紹介させていただきます。恐らくもっと効率のいい方法も
あることと思いますが、「こんなやりかたもある」程度の感覚で
ご覧いただければ幸いです。
ドアステッカーの位置決め

まずは窓ガラスに使う透明プラ板(私はタミヤの厚さ0.2ミリの
ものを使っています)を車体側板裏側の窪みに合わせた幅に
カットします。その後、左右方向に7〜8ミリ程度(今回の1000は
これくらいだったと思いますが、作業される際には念のため
計ってください)の間隔で軽く切り込みを入れ(切断してしまわぬ
よう注意。この段階では切らないほうが作業しやすいです)、
上下方向にも上から4ミリの位置にカッターの刃先で軽く目印を
つけておきます。この目印は先ほどの8ミリ間隔で入れる目印とは
違い、横長な形に切り出したプラ板の左右の両端二箇所に
小さく印を付けるだけにしておきます。
次に、今付けたプラ板両端の目印同士を結ぶようにマスキング
テープを貼ります。貼った後は真っ直ぐ貼れているか確認しておくと
良いでしょう。
ドアステッカーの位置決め2

テープを貼り終わったら、縦方向に入っている筋からそれぞれ
1.5ミリ・5.5ミリの場所にカッターの刃先で小さく目印を付けます。
この目印は先ほど貼ったテープのすぐ上に付けます。

この目印付けが終わったらテープを剥がします。すると、
2つ並んでいるうちの右側の画像のように小さな点(目印)が
残ります。この目印の真上にドアステッカーを転写すると、
うまい具合に仕上がるというわけです。なお、しつこいようですが
今回書いた各寸法は完璧とは言いがたい物で、実際私も
ガラスを貼る段階になってもうちょっと違う位置のほうが
良かったかなどと思うことが何度かありました。
だったら書くなよといわれてしまいそうですが、大体の目安と
捉えていただき、念のためそれぞれ計った方がより安心・確実と
思います。
ドアステッカーの位置決め3

インレタを転写した様子。
この転写作業で油断するとこれまでの苦労が水の泡なので、
慎重に作業します。インレタのベースのシートは半透明で、
転写される側の様子がやや確認しづらいので、ガラス側に
付ける目印は必要に応じてよりわかりやすく(付けた目印の
上から再度カッターの刃を入れるなど)しておくといいと思います。

右側の画像は、大変わかりづらいと思いますが目印の上に
インレタが転写されている様子をガラス裏側から確認したものです。
スカートの切り欠き加工

改めて書くほどのものでもないかもしれませんが、
一応写真も撮ってあるので書いておきます(笑

作業はまず実車写真を参考に切り取る位置に目印を付け、
Rのある部分には適当な太さのドリルで穴を開けます。
開けた丸穴から、目印の線に沿ってカッターで切断し、
形や切り欠き具合をヤスリで調整しましたが、この最後の
調整段階で切断面にテーパー(?)をつけておく(切断面の
裏側を斜めに削る)と板厚が目立たずいい感じになります。
スカートの切り欠き加工2

スカートの側面側の端にある柱状の部分は、切り欠きを
入れる段階で再現する(この部分を切りとらずにおく)と
大変めんどくさいため、切り欠き作業の段階では全く
気にせず、切断面の調整などが済んだ後プラ板の細切りを
接着して再現しています。
・・・説明が非常にへたくそなのですが、画像をご覧いただければ
どこをどうしたのかおわかりいただけると思います(^^;
2月9日 完成!

前回更新の時点で完成間近の段階まで進んでいたのに、その後
随分時間がかかってしまいましたが、ようやく全車のガラス貼りや
最終仕上げが済み、めでたく完成しました!☆

必要最低限のものしか買わないという事で、旧作の更新となる
先頭車と“新造”の中間車が入り混じり、各部品も再利用品と
新品が混ざるという、何とも複雑な構成となってしまいましたが、
どうにか仕上がりは全車統一できました・・・。
帯の色もそこそこ納得のいくものとなりましたし、手を入れて
良かったと思います。

新作の製作過程ではなく、既に出来上がっている車両の
リニューアルの様子をまとめるというのは多分今回が
初めてだと思うのですが、いかがだったでしょうか。
相変わらず文章が下手で、作業の様子がきちんと伝わったか
どうかがやや不安なのですが、今後も改善を重ねつつ新作・
リニューアル問わず様々な車両の製作記を書いていきたいと
思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します。
ご覧いただき、ありがとうございました。


完成した車両はこちらで公開しています。

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