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■ 小田急1600形(1660F)






以前、グリーンマックス(以下GM)から発売されている
東急3700形キットを改造して小田急1900形を製作してみたことがありました。
しかし、キットそのままでは窓が大きすぎて1900形の雰囲気はまるで出ず、
完全な失敗作となりました。
しかし、その後鉄道雑誌を見ているときにふと、窓の大きな1600形なら
東急キットから作ってもそれなりに似た物が出来るのではないかと思い、
早速模型屋へ行って東急キットを買って来たのでした。

しかし、資料を集めているうちに加工の必要な箇所が予想以上に多いことがわかり、
最終的には全く手を加えず「無傷」で残ったのは側面の客用窓くらいという
大改造となってしまいました。
車体の切り継ぎ(車体短縮)やドアの交換など、今までやったことのなかった作業もあったせいか、
やや荒っぽい仕上がりとなってしまいましたが、とりあえず形にすることができてよかったと思います。
なお、今回の1600形は黄色と紺色の二色塗装に塗り替えられる直前の
昭和37年頃の1660Fとして製作しました。

このページではこの作品について色々書いてみたいと思いますので、是非ご覧ください。


基本的な構成

側板と屋根板はGM製東急3700キットのものを改造し、前面と妻面は0.3ミリプラ板から自作しました。
側板はドアを一度くり抜き、一度プラ板で埋めた後タヴァサのドアセットD(国鉄73,80系用)の大きさに
合わせて穴を開け、ヤスリで少しずつ削り広げてドアパーツがピッタリとはまり込むようにしました。
乗務員用扉もプラ板で作った自作パーツに取り替えました。

そしてドアと客用窓とのちょうど中間を一度切断し、1ミリ切り詰めた後再接着して車体を短縮しました。
これは小田急1600として作る場合、キットそのままだと車体の長さが長くなり、またドアと窓との間の
柱が太くなりすぎるためです。
ドアと窓との間全ての部分にこの作業が必要なので、最終的に2両で合計28箇所切り継ぎ工作をすることとなりました。
数が多い事に加えてはじめてやる作業だったのでさすがに疲れましたが、
これで多少は1600らしさが出たのではないかと思います。
ただ、所々継ぎ目が消しきれていない部分があり見苦しい仕上がりとなってしまいました・・・。

シル・ヘッダーはドア交換や切り継ぎのことを考えると一度削って後から付け直したほうが
キレイな仕上がりになると考えキットのモールドは全て削ってしまい、車体組み立て直前に
タミヤの0.2ミリ透明プラ板を細切りにしたものを貼りました。
ヘッダーはドアの近くではドアを避けて曲がっているのでこの部分は他の直線部分とは
別につくり、接着後に少量のパテで継ぎ目を消しました。

その他、雨樋はプラ板の細切りに取替え、乗務員用扉脇の手すりも加工の邪魔となるので
一旦削り、切り継ぎなど一通りの加工が済んだ後でランナー引き伸ばし線を適当に曲げた物に取り替えておきました。
屋根板は側板の長さに合わせて適当に切り詰め、瞬着やパテで継ぎ目を消しておきました。

プラ板で自作した前面と妻面は実車写真を参考に寸法を決めて罫書きをし、カッターで切り抜いて作りました。
前面は一段窪んだ貫通扉や窓枠を表現する必要があるのでもちろん外張りと内張りの二枚重ねですが、
妻面も一枚だけでは強度が不足するので二枚重ねにしました。

床下機器は実車の写真を参考にキットの物や手持ちパーツをかき集めて一つ一つ取り付けていきましたが、
資料が見つからない部分はこんなもんかな〜と想像して製作したので多分間違っている部分もあると思います。

台車はデハが日車D型、クハがTR11です。
画像はクリックすると拡大できます。
デハ1610の前面周辺です。
前面貫通扉脇の手すりは最初クロスポイント(以下クロポ)の物を
使おうと思っていましたが、鉄道雑誌を見てみると1600形のデハは
かなり大きな手すりが取り付けられていてクロポのパーツとは形も
ちょっと違うようなので、ランナー引き伸ばし線で自作してみました。
金属パーツに比べればだいぶ仕上がりは劣りますが、
これでちょっと1600形らしくなったかなと自己満足に浸っています。

その他の手すりは手もとに余っていたもの(多分クロポの
小田急用手すりセットのもの)を使いました。
貫通扉につく行き先表示機はGMの2220形前面から
切り出したもので、テールライトは余りプラパーツを
適当に削って作りました。
ヘッドライトはタヴァサの旧型国電用プラパーツを使いました。
デハのパンタ周辺です。
パンタは手もとにあったKATOのEF57用を黒く塗って使いました。
パンタ台やパンタ横のランボードはプラ板から作りました。
避雷器はプラ棒を適当な長さに切って作ったもので、配管は
ランナー引き伸ばし線で作りました。
本当は配管ももっと作りこみたかったのですが、パンタ周りの
写真が見つからないので側面写真から確認する事ができた
ランボードの下から伸びる2本のみ作って取り付けておきました。
デハの連結面側妻板です。
ランナー引き伸ばし線を短く切った物でステップを
表現してみましたが、窓枠や幌枠を取り付けていないので
かなりしょぼく見えます・・・。
クハ1660の前面周辺です。
基本的にデハ1610とほぼ同様のつくりですが、雨樋が微妙に
カーブしていたり、ジャンパ栓が取り付けられているなど
多少違いがあります。
このジャンパ栓はランナー引き伸ばし線を薄く切ったもので
ジャンパコードもランナー引き伸ばし線を曲げたものです。

その他、今回は運転台側の窓の下に種別表示板と
車体が擦れた跡を表現してみました。
これは仕上げ段階でカッターの刃先で車体の塗装を削ることで
表現しましたが、あまりリアルに仕上げる事が出来ず
ただ塗装に失敗しただけみたいに見えてしまいます。
屋根上はこんな感じです。
ランボードはキットの物を車体の長さにあわせて短く切断して
使用し、ベンチレータはキットに入っているパーツを実車写真を
参考に適当に削って作りました。
側面全体の写真です。
下の加工前のキット画像と見比べていただくと、
改造した部分がお分かりいただけると思います。
ちょっと見づらい角度で申し訳ないですが、
加工前のキットはこんな感じです。




2200形とすれ違う藤沢行き。

更新前に比べるとだいぶすっきりとした車体になりましたが、
ご覧のように古めかしい形のパンタグラフを載せていた時代もあったようです。


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