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■ 小田急1700形(1705F)






2005年暮れのある日、ネット掲示板で「一灯ライト+新塗装」という大変珍しい形の1705Fの写真を拝見し
その形が非常に気に入った事からすぐに製作を始めました。
1800形や1900形など他形式のほか、1700形でも張り上げ屋根ではない普通屋根編成では
旧塗装時代に既にヘッドライトが2灯化されている写真を見かけるので、てっきり1705Fも塗装変更時には
ライト改造がされたものと思い込んでいましたが、今回そうではない事がわかり非常に驚きました。
写真を拝見した時はかなり衝撃的(大げさ?)で勢い任せに次々と作業を進め、
自分としてはかなり短期間で仕上げる事が出来ました。
細部など結構雑な部分ができてしまい残念ですが、しかしあの写真に写っていた形の
1705Fを自分の手で作ることができ嬉しく思っています。

このページではこの作品について色々書いて見たいと思います。ご笑覧くださいませ。


基本的な構成

写真を見てすぐに模型化を考えましたが、その時まずぶつかった壁は
やはり(?)「種車にできる車両があるのか」という事でした。
色々探せばないことはないのでしょうけど、切り継ぎ工作が苦手なことに加え
製作費をできるだけ抑えたかったのでプラ板工作で作ることにしました。
使ったプラ板は2200形の時と同じくタミヤの0.3ミリで、外張りの裏に窓枠兼内張りとドアを
貼り付けていくという構成です。
旧型車の特徴であるシル・ヘッダーは様々な材料が思い浮かびましたが、
最終的にタミヤの0.2ミリ透明プラ板(不透明タイプは最も薄い物で0.3ミリ)を
細切りにして接着していきました。雨樋・靴摺りは車体製作にも使った
0.3ミリプラ板の細切りです。

前面はグリーンマックス(以下GM)の小田急用パーツ集に含まれる2220形用前面を
2つ組み合わせて作り、屋根板は国鉄80系用を短縮して使いました。

前面の加工は、まず元々のHゴムモールドを全て削ったうえで僅かに削り広げ、角のRも削り直角化し、
元々Hゴム窓のあった部分(貫通扉除く)に四角い大きな窓が開いたような格好にします。
もう一つ同じ2220前面パーツを用意し、今度はそのパーツからHゴム部分と
貫通扉上の行き先表示機を切り取ってきて実車写真を参考に窓枠はパーツ裏側から、
表示機はモールドの上に接着していきました。
その後実車写真を参考にしてオデコ部分にライト取り付け孔を開け、
ライトパーツを時々合わせながら適当に削り広げていきました。
今回ライトパーツにはタヴァサの国鉄クモユニ81用ライトを使いましたが、
1700形の一灯ライトは後ろのほうが屋根にもぐりこむような形をしているので、
この部分も実車写真を参考にヤスリで削って整形していきました。
手すりパーツはクロスポイント製、標識灯はプラ棒加工(何かと邪魔なので仕上げ段階で取り付け)、
更に標識灯の下から伸びる配線も0.2ミリ真鍮線を曲げて作ってみました。
屋根上機器はベンチレーターがプラパーツ(デハ2両とサハ1755がクロポ2200形用、
サハ1756が国鉄80系用)、ランボードは自作です。このランボードはいつものように
GMキットの余りランボードパーツをスライスしたものを脚として使い、
その上に細切りプラ板の本体を載せる工法です。

塗装はいつも通り、アイボリーがGM21番(小田急アイボリー)、ブルー帯がGM22番(小田急ブルー)、
クリア塗装がGM44番(半光沢クリア)、床板・床下機器がGM10番(黒)の筆塗りです。
今回はブルーの帯がシルにかかるという、塗装変更当初に見られた旧タイプの新塗装(?)としています。
私はいつもブルーの帯を先に塗るので、当然マスキングする部分に
段差がくることになり作業が大変そうだと予想していたのですが、
実際のところ思っていたよりは苦労せずに済みました。
屋根周りは今回タミヤのサーフェイサーを塗ってみました。以前キッチン製金属キットを
使い1601Fを製作した際、プライマー代わりに使ってその色調と
質感が気に入った為ですが、仕上がりが厚ぼったくなってしまったのが残念です。

方向幕は鳳車両製の小田急用、台車は全てGM製で
デハ2両とサハ1755がFS106、サハ1756がTR50を適当に改造したものです。
サハ1756の台車は適当なものが見つからなかった為とりあえず
余っていた物を改造という感じでして、今後より良い物が見つかり次第取り替えたいと考えています。
パンタグラフはGMのPT42ですが、屋根板側にプラ板細工によるパンタ台を設けてあるので
パンタグラフ側の台座は削っておきました。
本当は独特の碍子も再現したいところですが、今のところは製品そのままとしています。


今回は一灯式ライト+旧タイプの新塗装、灰色Hゴム・・・という独特の組み合わせが
見られた昭和44年夏頃の時代設定としています。
2両の先頭部分周辺。
手前が新宿方先頭車デハ1705、奥が小田原方先頭車デハ1706です。
本当なら1705側にはジャンパ栓(?)が付くのかもしれませんが、
今のところ手付かずとしています。
今回は表現の甘い自作側板とのバランスも考え、特に目立つ
貫通扉脇以外の手すりはランナー引き伸ばし線をペタッと貼っただけの
表現としています。胴受と連結器はトミーテック鉄道コレクションの
鶴見臨港タイプのものを灰色に塗装して使用し、その他の部品も
プラ板や真鍮線を加工して作ってみました。
排障器はタヴァサ製ですが、実車のどっしりとした雰囲気を
再現するために取り付け位置をぎりぎりまで低くしてみました。
これは思ったより効果的でした。
低すぎると当然レールと擦れてしまうので位置決めが難しいですが・・・。
今回ドア窓のHゴムはお手軽に塗装による表現としました。
立体感に欠けますが、プラ板加工などで作る自信がなかったので
これでよしとしました。乗務員扉脇の手すりは前面裾のステップなどと
同様、ランナー引き伸ばし線を貼った簡易表現としました。
連結面側妻板の様子です。
編成を組んでしまえば見えないという事で、極力簡素な作りとしました。
しかし雨樋の継ぎ目処理ぐらいはしたほうがよかったかもしれませんね・・・。
シル・ヘッダー周辺の仕上げが非常に雑なのが残念です。
中間車2両の屋根上の様子。
手前がサハ1755(特急車からの格下げ改造車)、奥がサハ1756
(格下げ時に新造された車両)です。
ベンチレーターはご覧の通り違っています。取り付け位置などは
写真を参考に決めましたが、恐らく結構違っているのではないかと思います。
今回かなり困ったのが先頭車のベンチレーターの数です。
幾つか写真を見比べてみたのですが、その結果どうも左右で数が違う
(運転席側が2つ、助手席側が3つ?)ように見えたので、その通りに
作ってみました。
中間車2両の車端部です。車体端の窓の幅が違っていますが、
車体全体の長さも左側のサハ1755(元特急車)のほうが僅かに
長かったようです。今回はこのサハ1755にGMの17m級動力を
組み込みましたが、台車が端に寄り過ぎている関係で
連結面間隔がかなり広くなってしまいました。カプラーポケットを
切り詰めるなどすれば改善できそうですが、今のところ自信が
ないので無加工です。




1600形1601Fページに続き、またしても塗装変更中の昭和44年頃風にごちゃごちゃっと並べてみました。
今回製作した1700形、仕上がりはちょっと雑なものとなってしまいましたが
幅広の窓など独特な車体は結構存在感があります!
そのうち、今度は元祖ワイドドア車(?)デハ1300なども作ってみたいものです。


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