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■ 小田急1800形






全体的に丸みを帯びた形のものが多いいわゆる“小田急顔”車両の中で唯一見事な切妻形状の1800形。
模型の世界では古くからGMの一体成型キットが存在し、私も何度となく挑戦した題材ではあるのですが、
ここ暫く作っていなかったので古い小田急電車のバリエーションを増やす意味で2両作ってみました。

途中から色々な車両と同時進行の作業となり、そちらにばかり気をとられていたため
こちらは手抜きだらけ、下らない失敗もしまくりで全力でそれの修復をして
なんとか完成にこぎつけたというお粗末な模型ではあるのですが、少しだけ新しい試みもしてみたのでご紹介させていただくことにしました。
是非ご覧下さい。





基本的な構成

GMのキットを多少加工して製作しました。
主な加工点は以下の通りです。

・前面窓のはめ込み化
平面的でのっぺりした感じの前面が1800形の特徴と考え、
キットのごつい窓周りを改良することにしました。Hゴムモールドを削り、
元の窓を若干削り広げてそこにJR115系の戸袋窓のガラスパーツをはめ込むという工作ですが、
今回手持ち品で全てまかなおうとしたためデハのガラスはKATO製、クハはTOMIX製とそれぞれ違うものを使っており、
僅かではありますが寸法的にも若干の差が生じています。どちらもHゴムは黒く塗ってあります。
なお、貫通扉の窓も同様の加工をしましたが、こちらのガラスはデハ・クハともに
これまた手持ちのウィン製103系の戸袋窓ガラスを使っています。
平面性に欠ける仕上がりですが、寸法がちょうど良かったので使ってみました。

・細部パーツの交換
前面は、ごつい窓以外にも行き先表示機や種別表示窓など
幾つか気になる点があったので軽く加工してみました。
貫通扉につく行き先表示機はプラ板を重ねたものにランナー引き伸ばし線でHゴムを表現するという方法で自作し、
種別表示窓は一旦埋めた上で開けなおしました。前者はそこそこ効果があったかなという感じなのですが、
後者に関しては手間がかかったわりに加工前と大して雰囲気が変わらないというお粗末な結果に終わっています。
このほかヘッドライトレンズには穴を開けてタヴァサの250Wライトのレンズを入れ、標識灯は一旦削った後
ランナー引き伸ばし線をスライスしたもので復活させています(レンズは塗装による表現)
その他、ジャンパ栓・ケーブルや渡り板、ワイパーなどはクロポの2200形キットやそれにあわせて発売された
金属パーツ集のものを使っています。

・雨樋削除
以前から特に試してみたかったのがこれで、ごつい雨樋モールドを削ってしまうことで
雨樋があまり目立たずすっきりしたイメージの実車の雰囲気を再現できないかと考えていました。
実際試してみると思っていたほどの効果はなく、残念な結果となりました。
なお、雨樋を削ってしまうと車体色と屋根の色を塗り分ける際、境界線をどこに持ってくるか迷いそうですが、
今回は雨樋を削る前に予めモールドに沿ってカッターで筋を彫っておき、それをマスキングのガイドとしました。

・妻板の形状変更
連結してしまえば目立たない部分ではありますが、しかしやはり実車の妻板がどうなっていたかを知れば
是非加工したくなってくるものです。元の妻板を四角くくり抜いて、そこに他形式の妻板をはめ込むのが
一番手っ取り早い気もしますが、私は元の妻板を丸ごと切り取り自作妻板をくっつけてみました。




台車はGMのDT13を実車写真を参考に改造し、パンタはPS13を銀色に塗装した上で使用しました。動力は組み込んでいません。
いつもなら配管をやるところですが、今回は手を抜いてランボードや避雷器さえ付けていません。

塗装はいつもどおりGM21番に22番の帯、屋根は旧型車ということでGM35番のダークグレーを使ってみました。
今回は特に時代を特定しておらず、車番も付けていません。
画像はクリックすると拡大できます。
デハの前面周辺。
前面窓ははめ込み化してだいぶすっきりしましたが、側面は
そのままなのでかなりバランスが悪いです。
やはりやるならやるでどちらも加工したほうが良さそうですね。
この車両は屋根塗装時のマスキングで失敗しまして、前面種別
表示窓の上あたりの塗装ががたがたになっています。
一応全力でごまかそうとはしたのですが・・・(苦笑
クハの前面周辺。
こちらも加工内容はデハとほぼ同様ですが、前面窓の大きさに
僅かな差があるだけでだいぶ雰囲気が変わるんですねぇ。
こちらは何かと工作が雑になってしまいました。
2両の前面比較。
右がデハ、左がクハです。上の「基本的な構成」欄に書いたとおり
それぞれ前面ガラスがKATO製・TOMIX製となっていますが、同じ
115系のガラスながらわずかに大きさが違うようです。
普通ならどちらかに揃えるのでしょうけど、ガラスのはめ込み化を
決めた時点であれこれ実験的な要素を持たせた作品とすることを
決めていたので、今後本気で1800形を製作する際の参考に・・・と
いうことで敢えてそれぞれ違うガラスを使いました。
・・・まぁ、なんとか手持ち品だけでまかなって追加購入を
避けたかったというのも大きな理由ですが・・・(^^;

方向幕は「藤沢〜江ノ島」としてみました。
つい最近本で写真を見るまで知りませんでしたが、新塗装化後
にもこの区間で2両運転があったようです。
雨樋を削った側面。
上の基本的な構成欄で書いたとおりですが、効果は今ひとつでした。
やはり実車の側面に近づけたいなら独特の窓もきちんと再現しないと
雰囲気が出ないようですね。

ちなみに、窓ガラスはキットでは車体内側に簡単に組み込めるよう
箱状に成型されたクリアパーツを使うようになっていますが、今回は
普通に透明プラ板を裏側から貼っています。
自作した連結面側妻板。
確証はないのですが、幾つかの写真を見てみるとデハが側面と
同じようなHゴム支持二段窓、クハがFMのようなHゴム支持一枚窓に
見えたので(確か1800は妻板貫通路に扉が付いていた時期が
あったはずなので、それの戸袋がある事を考えると片方が
違っていても不思議ではないのですが)その通りに作ってみました。
ただ、デハのほうは若干丸みをつけただけで独特のHゴム表現は
見送り、クハに関してもHゴムは塗装での表現と手抜きしてます。
キットの車体ではデハとクハでベンチレーターの台座位置が異なって
いますが、色々見てみるとベンチレーターの位置はどうもデハ・クハ
ともに共通のような気がするので(違ってる可能性も大いにあり
ですが・・・)、同じ寸法としてみました。
キットの車体にモールドされている台座にそのままベンチレーターを
取り付けると妙に「脚」部分が長くなってしまうので、この台座は中心に
穴をあけた後全て削ってしまい屋根板に直接ベンチレーターを取り付け
ました。
実車の台車は新塗装化直前の昭和43年頃から板バネから
コイルバネに改造され、外観も若干変わっているため
模型でも簡単に表現してみました。
>状の形をしているモールドを削り、そこにランナー引き伸ばし
線を接着しただけですが、この程度の改造でもそこそこ効果はある
ようです。先頭台車にはタヴァサの排障器を取り付けてあります。
最後にFM車1000形などと同じくタミヤのサーフェイサーを吹き付けて
仕上げました。




製作中に次々と新しい作品に着手したので完成まで随分時間がかかってしまいましたが、
なんとか出来上がりました。手抜きだらけではありますが、今後に生かせそうな工作もできたので良かったかなと思います。

考えてみれば10年近く前に初めて手にしたGMキットがコレでして、
その後も何度となく作ったので短い模型歴の中でも特に思い出の詰まった(?)キットだったりします。
いずれ決定版的な仕上がりの1800を是非作ってみたいものです。
更新前のごつい車体なんかもいいですね・・・。


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