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■ 小田急2100形(2103F)






昨年クロスポイントから2200形キットが発売された時、よく似た車体を持つ2100形への改造を考えた方は
たぶん結構いらっしゃるのではないかと思います。かく言う私も是非やってみたいと思っていましたが、
如何せん(私には)とても高価なキットなので、そこそこの規模の改造をやるとなるとちょっと勇気がいることでもありました。

そんな事を思って先延ばし先延ばしにしているうちにキット発売から一年が経過しようとしていたのですが、
ちょうどその頃、突然一部のクロポキットが大幅に値引きして販売されるといううれしいできごとがあり、
すっかり舞い上がった私はさっそくセール初日にお店へ出向き、ありがたく特価で1箱購入してきたのでした。
そして購入から少し経ったころ、いい機会ということで以前からやってみたかったこの2100形への改造に着手したのでした・・・。

同時に製作している車両が多かった関係でたった2両に3ヶ月以上かかってしまいましたが、
ようやく完成しましたので、このページではこの2100形について様々な角度からご紹介させて
いただきたいと思います。よろしければご覧ください。





基本的な構成

車体はクロスポイント(以下CP)の小田急2200形キットを
改造して製作しました。加工部分は前面と側面に集中しています。
主な加工点は以下の通りです。


前面の改造
キットに入っている貫通扉付き前面をベースとしました。
まずは運転席・助手席のHゴム窓を木枠の窓としますが、これは普通に元の窓を
Hゴムモールドがなくなるくらいまでヤスリで削り拡げたあと、プラ板を外板より
一段窪んだ形となるようにはめ込み、改めて窓を開ける工法で仕上げました。
後述の側面窓加工もほぼ同じやり方によるものです。
今回は少しでも改造部分を減らすべく、貫通扉の窓がHゴム支持化された頃の
時代設定としたため前面窓の加工はこれだけですが、登場時仕様とする場合には
この扉部分も木枠となるようです。

そのほか、ヘッドライトは1灯化するため元のライトケースを削り、取り付け穴を開けた後、
ヘッドライトパーツ(タヴァサPN-033・クモユニ81用250W)を取り付けてあります。
取り付け後は隙間に瞬着を盛って、パーツと車体の間を滑らかに仕上げました。
レンズには工作室のレンズのキラキラ化ページのとおり、輝かせるための
工夫をしています。
行き先表示機はキット付属のパーツ、手すりもCPの2200/2220形用の金属パーツで、
貫通扉脇手すりに関しては2両とも小タイプを使っています。
なお、下のほうでほぼ素組みの2220形との比較画像も掲載しますので、よろしければご覧下さい。


側面の加工
一見FM系と大して変わらないですが、細かく見ていくとやはり色々違って
いるようですので、できる範囲でいじってみました。

まずは窓枠ですが、これは最初元々のモールドをいじる(隅のRをカッターで削る)方法で
加工しようとしたところモールドが大変繊細な事もあってかまるでダメで、やればやるほど
みすぼらしくなってしまったので、思い切ってこのサッシモールドは一旦全て削ってしまって
プラ板で改めて作りなおす方法とすることにしました。

基本的なやり方は前面の窓枠と同じなのですが、こちらには中桟があるので、
プラ板自作車体のときと同じようにプラ板の細切りを一つ一つ取り付けていきました。
2両で36箇所もあるのでなかなか手間がかかりますが、元々のモールドは
アルミサッシ風の細い窓枠となっているため、今回のように太めの木枠とする時には
有効な方法ではないかと感じています。

選択式となっているドアは全て大窓タイプですが、モールドされているドアレールは
繊細な反面色差しが難しく、以前このドアを使用して2220形2223Fを製作したときには
色入れを断念するはめになったため、今回はこのモールドは削ってしまって塗装後に
GMの金属箔ステッカーを細く切って貼ってあります。
なお、ドアレールのモールドを削ると、近接している窓のHゴム周りのエッジが
一部ぼやけてしまうため、必要に応じてカッターの刃先で軽く彫り込みを入れてあります。
そのほか、側灯の位置を移動させ、プラ板の細切りでサボ受けも取り付けました。


屋根・妻板
キットには屋根板・妻板ともに2200用と2220用が用意されていますが、
今回は屋根は2200用を、妻板はMc・Tcともに2220のパンタ無し車用を使いました。
屋根のほうはベンチレーターの配置などが2200と似ているためですが、妻板は
正直正確な形がいまいち掴めておらず、とりあえず縦樋はないからというだけの理由で
選んだので(キットに入っている2200用妻板には縦樋モールドがある)、おそらく細かく
見ればかなり違っているのではないかと思います。
Mc・Tcともにパンタ無し車用としたのは、今ひとつ詳細が不明な配管を省略する事に
したためで、屋根板にモールドされている配管も全て削ってあります。

車体中央部に通る長いランボードは自作したもので、GMキットの余りランボードを
薄くスライスしたものを脚とし、プラ板で作った本体を載せるいつも通りの工法です。
ただし、これまで「脚」を「本体」に接着してから車体に取り付けたところ、「脚」として
使ったランボードパーツと屋根板のRの違いから「本体」が傾いて付いてしまって
いたため(説明が非常にわかりにくくて恐縮ですが、当サイト展示室の1700形1705F
ページをご覧いただくと、どういうことかおわかりいただけると思います)、今回は
脚を屋根板に取り付け、本体が載る部分をヤスリで平らに削った上で本体を
載せる工法としました。
文章作りが下手なもので、なんだかとても説明が難しいのですが(^^;、ようは今までは
ランボードを完成させてから屋根に載せていたのを、今度は屋根板の上でランボードを
構築する(橋のように、まずは脚を作って、そのあと本体を載せる)方法に
したという事です。
これによってランボードが傾いて付く問題は大体解消されたように見えますが、
一部ではまたしても微妙に傾いて付いてしまった部分もあり(たぶん、脚を平らに削る
作業が不十分だった)、まだまだ改善の余地アリのようです。

パンタ脇のランボードはキット付属のパーツを使いましたが、「脚」を追加するなど
多少手を加えてあります。ベンチレーター・避雷器もキット付属のパーツですが、
避雷器のほうは実車の写真を見ると横長の独特な形をしているため、キット付属の
角型タイプのパーツを横倒しにして取り付け、取り付け用の脚も切り取らずに残す事で
両端のツノのような部分もそれっぽく再現してあります。
車体の加工箇所は以上のような感じです。

台車はCPのFS315(名鉄5300系用)、パンタグラフはGMのPT42で、
他の車両と連結して動かす事を予定しているため動力は組み込んでいません。

塗装は車体全体をGM2番(ぶどう色2号)に塗った後、色差し・クリア(GM44番・半光沢)
→屋根の灰色(GM9番・ねずみ色1号)の順に進めました。屋根に関しては実車の正確な
色はよくわからないのですが、車体が暗い色なので屋根までダークグレーなどにすると
全体の雰囲気が暗くなりすぎると考え、今まであまり使った事のなかったねずみ色1号としてみました。
この色は台車にも使いましたが、暗すぎず明るすぎずの色調はかなり良く、
今後の車両にはこの色を多用しようかと思っています。
ベンチレーターはGM14番(灰色9号)、台車を除く下回りはGM10番(黒)、
パンタはMr.Color8番(銀)→同30番(艶消しクリア)でそれぞれ仕上げてあります。

プロトタイプは第3編成の2103Fで、前面貫通扉窓
Hゴム化〜塗装変更まで(昭和34〜37年頃?)の形としています。
画像はクリックすると拡大できます。
デハ2103(手前)とクハ2153の前面周辺。
貫通扉のHゴム窓には、CPから発売されているはめ込み式ガラスを
使おうかかなり迷いましたが、高価な上に運転席・助手席窓用部分が
無駄になることから見送り、今までと同じように開口部の大きさピッタリに
切り出した塩ビシートをはめ込んであります。

標識灯はプラ板積層ブロックから作りましたが、プラ棒から作ったほうが
きれいにできそうですね。レンズ部分ももうちょっと立体的なほうが
リアルだと思いますが、今のところはただ銀をチョコンと色差ししただけです。

車番は側面のものも含めタヴァサの5200形用インレタの番号を
並べ替えて転写してありますが、今回製作する茶色塗装時代の
2100形には助手席側裾に検査表記があったようで、それに似た
検査表記が5200形インレタのほうにも含まれていたので、
それっぽく再現してみました。
上の基本的な構成欄にも書いた通り、ドアレールはモールドを削り
金属箔素材ステッカーで復活させています。今回はちょっと太くなって
しまいましたが、作業が簡単なのと金属の質感がうまく出るので
かなり使えそうです。

車番やOER表記は上にも書いたとおりタヴァサの5200形インレタですが、
この後二色塗り時代まで取り付けられていた社紋は、クロポのFM車用
インレタのものを転写しました。以前二色塗りの2220形を作ったときにも
感じましたが、暗い車体色の中で輝く様子が美しくて好きです。
似たような写真ですが、角度を変えて(笑
側面の二段窓は窓枠ごと作りなおしてありますが、車体と同じ色なので
色差しをしなくて済むのが嬉しいところです。

それにしてもホコリが目立ちますね・・・。
この画像は拡大できません。

一応加工途中の写真も載せてみます。下から順に、窓枠を削った状態、
プラ板を一段窪ませてはめ込んだ状態、ふちを残して窓抜きをした状態、
中桟を取り付けた状態・・・という感じです。
作業としては1700形などの自作車体と似た感覚ですが、はめ込んだプラ板の
接合強度(?)が低くなりがちなので、緑キャップのタミヤセメント→液状瞬着
という感じで念入りに固めてあります。
この画像は拡大できません。

ついでなのでもう一枚製作途中の写真を・・・。
塗装直前の車体ですが、どこをいじったかおわかりいただけますでしょうか。
妻板の様子。
今回資料が集まらず困った部分ですが、
結局2220形のパンタ無し車用をそのまま流用しました。
パンタグラフ周り。
今回、配管など資料が集まらなかった部分はあっさりと省略した一方で、
ランボードをきっちり作る事には力を入れました。まぁ、頑張った割には
思ったほどの効果はなかったかなぁというのが正直なところなのですが(^^;、
ただ、わからないところは省略して、そのパワーを他に・・・というのは
結構アリかもと思っています。

パンタの台座は屋根板側のモールドを生かすため、
パンタ側の台座表現は切り取ってあります。
屋根の様子。
ランボードは上にも書いたとおり自作で、ベンチレーターは
キット付属の2200形用です。雨樋部分の塗り分けがちょっと
ガタガタしているのが残念ですが、この屋根周りの色に関しては
本当に気に入りました。
キットの前面をほぼそのまま使った2220形と、今回の2100形。
何とかして手を抜こうと、貫通扉の窓がHゴムになった頃の形
としましたが、それでも改造は思ったより大変でした。

それにしても、こうして拡大してみると2100のほうの標識灯の
ショボさが目立ってしまいますね(^^;
実は今回、最後にこれを付けて完成となったのですが、
最後の最後でレンズの表現(デニなどのときと同じように、
塗料を半円状に盛る工法)がうまくいかず、なんとか仕上げたのが
これなのです。ちょっと難しい方法なのも確かなので、
今後の車両ではもう少し工夫してみたいと思います。
2100形は乗務員扉とそのすぐ後ろの二段窓との間が2200に比べ短いので、
わずかですが切り詰めてあります。「とれいん」のNo.375によると、全長は
同じながらドア間などが2100形の場合それぞれ微妙に長く、その結果ここが
短くなっているとのことですが、忠実に再現するのは少なくとも私の腕では
確実に不可能だと思うので(^^;、単純に切り詰めただけ(切り詰めた分だけ
全長も短くなった)です。本当はもう少し短くした方がいいのでしょうが、
前述の通り車体全長ごと短くなるという相当な荒技(?)なので、
FMとの中間をとったような微妙な形にしてごまかすに留まりました。
素組みで仕上げた2220形も比較用に載せてみます。
先頭部床下の様子。
基本的な構成欄の通り今回は他形式と連結して動かす事を考えているので、
先頭連結器も実際に連結できるものである必要がありますが、色々考えた結果
片方の先頭車(デハ2103)にだけボディマウント型TNカプラーを取り付けました。

さすがに新しいキットだけあって床板はTN対応仕様となっているので、
取り付け自体は簡単でしたが、そのままだと連結器が奥まりすぎて
しまうので(連結面間隔が短くなりすぎ、手すり類が相手方車両にぶつかる)
カプラー台座に干渉する車体前面の裏を薄く削り極力前へ出るようにしました。

クハ2153も連結器本体はTNカプラーですが、少し前に完成
させた相鉄新7000系同様ダミーカプラー扱いとしています。
2100形を作る上での壁のひとつだった台車も最近発売された
名鉄5300用が流用できるという事で、一気に解決しました。
屋根同様、こちらも今回初めてネズミ色1号を塗装してありますが、
下地も今回はマッハのシールプライマーを使いました。
エアブラシがないので筆塗りとなりますが、思ったより良い仕上がりとなり、
今後の標準仕様になりそうです。




1600形と連結させた状態(っぽく写した写真)
この1600は、今となってはちょっと不満な部分もあるので
いつか新しく作って、今回の2100はそれと編成を組ませようと思っています。


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