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■ 小田急4000形(4007F)






以前マイクロエースの2600形を改造して4000形ツリカケ車を製作したことがありましたが、
それからちょうど3年が経とうかという時期になって再び同じ編成・同じ仕様の4000形が完成しました。
今度の4000形はごく普通にグリーンマックス(以下GM)のキットを組み立てたもので、製作を進めるうちに
思いついた工作や使ってみたいと思ったものをできる限り取り入れた、実験台的な車両となりました。
当初の製作方針(製作記をご参照下さい)からは大きく外れた形での完成となってしまいましたが、
試した物のなかには今後製作する車両に是非取り入れてみようと思うものも結構あり、
良い経験にはなかったかなと思っています。

このページでは今回の4000形についていつものように
画像を交えてご紹介させていただきます。よろしければご覧下さい。
なお、この車両の製作の様子は小田急4000形製作記にまとめてあります。
ぜひこちらも併せてご覧下さい。





◆ 基本的な構成

冒頭にも書いたとおり、GMキットを組み立てて製作しました。
今回はGM海老名特製の詰め合わせセットを使いましたが、
これは5000形4連キットから、3連を製作する際に余る中間車1両分の
材料を抜いただけのものなので、5000キットでも普通に作れます。

さて、先ほども触れたとおり今回は新しい試みを多数とりいれてみましたので、
以下、順にご紹介させていただきます。これらの工作については
製作記のほうに画像を付けて掲載していますので、より詳しく・・・という方はそちらもご覧下さい。


ディスク回転式のパイオニア台車
そもそも4000形を作ろうと思った理由というのがコレでして、今回の車両の目玉です。
つくりかたなどはディスクの回るパイオニア台車に書いたとおりですが、やはり
特徴的な部分だけに満足感は大きいものがあります。ただ、先ほどのページにも
書いたとおりまだまだ完璧とはとてもいい難いものなので、今後機会があれば
改良版を作ってみたいなと思っています。なお、ディスクブレーキの回転に関しては
RMMの99年7月号に大変興味深い記事が掲載されています。記事の中心となる
話題は相鉄電車を大量に自作したというものなのですが、同時にディスク回転式台車の
自作方法も紹介されている為、これも今後相鉄電車を作る時に試してみたいと思っています。


乗務員扉の改造
パイオニア台車は製作前から採用を決めていた物でしたが、こちらは当初予定になかったものの
製作途中で突然やることにした加工です。元々キットのモールドと実車の形状との違いについては
以前から感じていたのですが、いざいじるとなるとかなり大掛かりな工作になりそうだし、何より
適当なパーツもなさそうだし・・・ということでずっとやらずにいた工作でした。
ところが最近になってOdakyu Models Factoryさんの8000形製作記でこの部分の加工について
扱っていらっしゃるのを拝見することができたため、早速まねをさせていただきました。
加工自体は元の扉をくり抜き、そこに金属製の扉パーツをはめ込み、真鍮線で手すりを追加するという
ものですが、実際やってみると思いのほか難しく今回は少々お恥ずかしい仕上がりとなってしまいました。
元の扉をくり抜く段階でかなり精度の高い工作が必要なのでしょうが、意外と(なのか?)大雑把な
性格なようで、こんなもんかな〜と適当にヤスリでガシガシやって、その結果削りすぎた部分の穴埋めに
相当な時間を費やすこととなりました(^^;


FM用流用の前面手すり
これまで大型鋼製車の前面手すりは、普通にクロスポイント(以下CP)の小田急用手すりを使っていたのですが、
最近はあまり見かけなくなり、手持ちもだいぶ少なくなってきたので、今回の4000形では同じくCPのFM車用手すりを
流用してみることにしました。大型車用も中型車用も形自体は似たようなものなので問題ないのですが(ただ、貫通扉脇の
手すりは“大きさ”の問題があり、FM用の中でも小タイプとされているものを使うのが良さそう)、繊細なモールドの
FMキット用なせいか、この手すりも相当繊細な仕上がりなので、全体的にやや太め・がっしりしたモールドの大型車キットに
合うかどうかは意見が分かれるかもしれません・・・。

なお、貫通扉脇の手すりは一部青帯にかかる部分があるので、これは以前と同じように予めここだけ切り取っておいて、
塗装が済んでから別取り付けとしています。


新しい帯の色
この前の冬にCPから小田急向けのロイヤルブルーの塗料が発売されたのは
ご存知の方も多いと思いますが、今回はちょうど発売から少し経ったころにこの4000形のクハが
塗装できる状態となったため、早速使ってみました。これも工作室にてレポートページを公開中ですが、
結果は素晴らしいもので、実車のブルーのイメージを見事に再現してくれました。
先ほどのレポートページにも繰り返し書いたように写真の写り具合の関係で実際の色より
かなり明るく見えてしまっていますが、実際にはもっと深みのある美しい色です。


2mm幅のマスキングテープ
ブルーの塗料と同時に今回初めて使ってみることにしたもので、こちらも塗料のレポートページにて
軽く触れています。GSIクレオスから発売されているもので、使い勝手はとてもよかったです。
元々2mmちょうどというキリのいい幅なので、それの切り出しの手間すら面倒がるのはどうなのか
というのも思わなくもなかったのですが、私の場合いくらきりのいい数字でも、きっちりその幅に
揃えて何本も切り出すというのがなかなか容易なことではない(必要数を揃えるまでに大量の
失敗品を生み出す)ので、このテープにはかなり助けられました。
このGSI製のものは1mm幅とセット売りというのが難点の一つでしたが、
最近になって“モデラーズ”なるメーカーからも同じような2mm幅テープが
発売されているのを知ったので、今後はそっちも使っていきたいと思っています。


両開き扉の戸当たりゴムについて
この部分への色差しは以前から行ってきましたが、これまでの薄めたエナメル塗料流し込みから
極細ペン使用に変えてみました。詳しいいきさつなどは製作記に書いてありますが、こちらも
結果は良く、塗料使用時によくあった「余計なところまで流れ込む」という問題を完璧に
防ぐ事ができました。ただ、ペン先形状の関係なのか深い溝への使用にはあまり向いていないように感じました。


雨樋上面への色差し
この部分への色差しがとても効果的というのは以前からネットで教えていただいたり
雑誌記事で薦めているのをみたりで充分認識していたのですが、面相筆による色差しは
如何せん私には難しいとか、各車両の仕上がりを揃えるのが大変そうとか何だかんだと
理由を付けて見送ってきました(^^;
ところが最近になってあるお店でこの部分をすっきりと仕上げてある作品を拝見し、
それが「ガンダムマーカー」を使ったものであると教えていただくことができました。
いつもならそこまでいってもなお実践に踏み切るとはいかないところなのですが、
今回は何と言っても場所がお店でそのマーカーが目の前に陳列されていたというのが大きく、
加えて作業の様子をお話いただいた感じではどうも私にもなんとかできるかも?というような
ものだったので、まずは試してみようということになりました。
作業については製作記にいろいろと書いたのでこちらでは省略させていただきますが、
これも結果は上々で今後の標準となりそうな予感です。


アンテナの色
青緑の入ったグレー・・・みたいな微妙な色合いのアンテナは、これまで必要になるたびに
適当に調色して済ませていましたが、比率などはいつも適当だったので、なかなか統一
できないという問題がありました。ところがこれも最近になって画像掲示板にいただいた
投稿でここに使える塗料を教えていただいたため、さっそく試してみました。
使用したのはMr.Color115番のRLM65ライトブルーという塗料で、実際塗ってみると
確かにいい感じなので、こちらも今後の標準となりそうです。

以上が今回試してみたものです。
こうして見るといずれも人から教えてもらった事だったりお店で紹介されていたものだったりで、
何気に自分で編み出したものって一つもなかったりします(^^ゞ
何にしてもどれも結果はとても良かったので、教えてくださった方々にはただただ感謝ですm(__)m





台車はデハ(4007・4107)が前述の改造を施したパイオニア台車で、クハは東急TSをそのまま使っています。
どちらもGM14番(灰色9号)で塗装してあります。動力はGMのものを中間車(4107)に組み込んであります。
パンタは普通にGMのPT42でいつも通り銀塗装をしてありますが、今回はMr.Colorではなく
GM39番(アルミシルバー)を使いました。これまでのに不満があったから・・・とかではなく、
単純に当初の目的では使わずじまいとなり(相鉄新7000系製作記2月20日分参照)余っていたためです。
こういう部分に使う分には違いはあまりわかりませんね。
塗装はGM14番(灰色9号)で下地を整え、CP102番(ロイヤルブルー)→GM21番(小田急アイボリー)→色差し・
クリア(GM44番・半光沢)→GM14番(灰色9号・こんどは屋根の塗装に)という順番で行いました。
床板・床下機器はGM10番の黒ですが、RMM136号(2006-12)を参考に予め入り組んだ部分を軽く筆塗りしておき、
その後で全体に軽くスプレーする感じで塗装しました。

プロトタイプは一応クハの台車がパイオニアではなくなり、電連・無線アンテナが取り付けられた頃(大体昭和49〜50年頃?)の
4007Fとしましたが、製作記その2の4月19日分でも触れたようにクハが台車を履き替えたのは5連化とほぼ同時で(原則として
履き替えによって捻出されたパイオニア台車が中間M車の増備分に流用されたそうなので)、更に5連化が行われた
編成というのが4001F〜4013Fだったはずなので、今回模型化した「パイオニア・TS台車混在の3連4007F」という形態は
たぶん存在しなかったものと思われます・・・。
もっとも、時代考証面では他にも怪しい部分はいくつかあるので、もう今回は細かい事はいいかなとも思うのですが、
正しいに越した事はないので今後は気をつけたいと思います(^^;
画像はクリックすると拡大できます。
デハ4007(奥)とクハ4057の前面周辺。
非常にわかりにくいですが、一応前面窓周辺のモールドを
微妙にいじってあります(製作記1月6日分参照)これと
色差し具合の工夫で少しでも4000らしく見せようとして
みましたが、やはりいじるならいじるで徹底的にやった
ほうがよさそうですね・・・。実を言うと今回は当初その
つもりで実際そこそこのところまで作ったのですが、
どうもうまくいかなくて方針転換したんですよね(^^;

ワイパーは運転席側・助手席側ともにシングルアーム
タイプ(銀河N-039)で、ジャンパ栓はCPのFM車キット
のパーツ、ジャンパケーブル・車体裾の保護板(?)、
そして手すりを取り替えるついでに渡り板もそれぞれ
CPのFM車用金属パーツから切り出して取り付けています。

今回はライト類は全く手を付けていないので、実車の
グリーンがかったレンズは銀の上からクリアグリーンを
塗り重ねて再現していますが、さすがにこればかりは
クリアパーツのような透明感は到底出ず、いじれば
よかったかなとも思います・・・(^^;
パンタグラフ周りの様子。
配管はいつも通りランナー引き伸ばし線で作ってあります。
配置も変わったところはないのですが、今回はヒューズ
ボックスへの配管接続はしませんでした。以前繋いだ
ところ、かえって見苦しくなった気がしたもので・・・(^^;
ランボードは5000形5051Fと同じように自作しました。
デハ4007海側側面。
側面の表示窓埋めは製作記にも書いたとおり、瞬着を
盛る工法からプラ板はめ込み→継ぎ目にだけ薄く瞬着
塗布という工法に変更しましたが、意外と手間は変わら
なかったかなぁという感じです。

車番はタヴァサの5200形用インレタから適宜並べ替えて
転写してありますが、今回は前面を除いて割とうまくいきました(^^v
連結面側妻板の様子。
ここもいつも通りランナー引き伸ばし線で簡単に
ステップを作ってあります。
配管もこのステップも随分前に拝見した他の方の
作品の作風を真似させていただいたものなのですが、
何だかんだで私はこれくらいが丁度いいなぁと改めて
感じました。ついでに幌枠も薄く削ってあります。

今回側面の二段窓はキット付属の印刷窓を使いましたが、
妻面はちょうどタヴァサの2600形サッシパーツに含まれる
妻面用が余っていたこともあって(妻窓固定化車両に使う
ので)、ここだけそのサッシパーツを接着してあります。
この画像は拡大できません

デハ4007(手前・トレーラー)とデハ4107(奥・動力車)の
床板の様子。パイオニア台車のレポートページのとおり、
床板自体はトレーラーも動力ユニット用を使い、集電板
など動力関連の部品だけ外してあります。
ギアボックス(台車固定用爪も兼ねる)は当初ただ嵌めて
あるだけでしたが、台車を外す度にポロッと外れてしまう
のは好ましくないので、ゴム系接着剤で固定してあります。
この画像は拡大できません

台車も床板と同じで、M・Tともに共通の物を使い、
T用はギアを外してあります。一応こんな感じの
つくりとすることでディスクは回転するのですが、
しかしどうしても普通のT台車よりは車輪の回転が
重く、長編成になるときつそうな感じです(今回
クハをTS台車履き替え後の仕様としたのも
その辺の事情だったりします。もちろん、手抜き
したいというのもなかったわけではないですが・・・^皿^)
ロイヤルブルー塗料のレポートページでも似たような
画像を載せましたが、今度はちゃんと完成した4000です(笑)
ご覧のとおり、CPのロイヤルブルーは鉄コレのFMの青帯と
似た色調なので、普通に並べても違和感がありません(^^v
屋根上の様子。
ベンチレーターはキット付属のもので、扇風機カバーは
タヴァサのPX040(4000形用)を使いました。いつも通り
明るい灰色で塗り潰してあり、特に色分けなどはして
いませんが、それでも雨樋上面への色差しのおかげで
幾らか引き締まったように思います。
クハ4057の先頭部分。
前述の通り乗務員扉は元の扉をくり抜き、金属パーツを
はめ込む改造をしましたが、腕が追いついてなくて
微妙な仕上がりです・・・。最初に改造したクハのほうは
まだマシなのですが、デハのほうはなかなかすごいことに
なってます(一段下の画像をご覧下さい^^;)

最前部のベンチレーターは側面に四角い穴が開いて
いるので(どうやら左右両方とものようです)、黒い
ステッカーを適当な大きさに切って貼ってあります。

それにしてもこうして見ると、非冷房車は軽快な
感じでいいですね♪いや、実際に乗ったことが
ないからそんな事を言えるのかもしれませんが・・・
(真夏の満員電車でクーラーなし・・・想像しただけでも汗が;;;^^;;;)
最後になりましたが、今回の目玉であるディスク回転式の
パイオニア台車です。完成間近になってディスク内側に
円形の部品を取り付けました。これで少しですが
オモチャっぽさは薄まったかなぁなんて・・・。
また、今回も車高下げ加工を施しました。この角度だと
その効果がお分かりいただけると思いますが、以前5200形
製作記にも書いたように無加工車両を見慣れているせいか、
かえって違和感を感じる時もあったりします・・・(^^;






善行のトンネルを抜ける4000形。
地元の江ノ島線でトンネルといえばここしかないので、小さい頃電車に乗って藤沢に出るときなんかには
ここにさしかかるととてもわくわくした覚えがあります。

今回はじめて実在の風景を意識したジオラマもどきを製作しましたが、
これの原動力(?)となったのが小さい頃GMカタログで見た江ノ電の車庫風ジオラマだったりします。
細かく見ればあちこち違っているのでしょうが、パッと見た雰囲気であの車庫をイメージしたものであると
いうのがすぐにわかり、実際に見たことのある場所だったこともあってとても新鮮だった記憶があるんですね。
それを参考にした・・・というのはおこがましいかもしれませんが、あの雰囲気をマネてみたい、
あんな感じの楽しいページを作れるようになりたいなと、そんな事を思いながらこのジオラマもどきを作りました。


展示室TOP