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■ 小田急5000形(5056F)






一昨年の夏、GMキット組み立てにて5200形を製作しましたが、実はあれの製作開始当初より
5000形4連を繋げた、5000系列のみの10両編成というのを実現したいなぁと考えていました。
そして、それを実現すべく5200形の完成から2ヵ月後の06年10月、以前製作した2600形からの
改造にて製作を開始し、長い長い放置期間を挟んだ末最終的には一年以上かけて今年、
08年2月にようやく完成しました。新品キットからの製作ではなく旧作の改造(兼レストア)を
選んだのは当時色々あって節約体制下にあった為で、ちょうどその2600形の6両中2両、
仕上がりの気に入らない中間車があったこともあり、その2両だけを抜いて5000に改造しよう・・・と
考えたわけです。
もっとも、作業のやりにくさや出来上がったものを見る限り、この方法はちょっと微妙なところかなと
いう感じでして、よほどのことがない限りは今後は新造することとなりそうです。

さて、前述の通り、今回の5000形は当初5200形(現行仕様)と連結して走らせることを想定していたため、
時代設定は自ずと5200にあわせて現代となり、細部のつくりなども極力合わせてありますが、塗装段階で
帯の色にクロスポイントの102番(小田急用ロイヤルブルー。5200はGMの22番を使っており、両者は
まるで色調が違う)を使用することにしたので、結果的に両者を繋げて使用する計画はなくなりました。
また、車体自体は実は5000形5051Fよりも前に組み立てを行ったものなので、 基本的な部分の荒っぽさは
如何ともしがたく、不満な点も少なくないので、(完成直後にこんな事を言うのもなんですが)脇役的な扱いになりそうな予感です。

さて、このページではこの5000形について画像を交えてご紹介させていただきます。
是非ご覧下さい。





■ 基本的な構成

ベースはもちろんグリーンマックス(GM)の5000形キットです。
もともとは04年冬頃に5000形5051Fを作ろうとした時のもので、
それに失敗したため結局5051Fは新しくキットを用意して無事完成し、
余剰となった失敗車体に新品中間車を2両追加のうえ05年春頃
2600形2657Fへ転用、そして追加した分の中間車を抜き取った
4両分の車体を今回の5056Fに再転用・・・という、なんとも
波乱万丈な(?)経歴をたどったシロモノです(^^;)

基本的なつくりは5051Fと同じなのですが、5056Fへの改造時に
初めての試みとして側面の客窓の左右と中柱をコンマ数ミリずつ
削り広げてみました。もともとここにはタヴァサのサッシを付ける
予定だったのですが、ただ角窓化しただけのところにこのサッシを
取り付けてしまうと、縦のサッシがほぼ見えない、いわゆる「三の字型」の
サッシとなってしまい(5051F参照)、いまいち実車のイメージとは違います。
実車は字の通りホントに「田の字型」のサッシとなっており、個人的には
マイクロエースの2600形などの表現(一部ではオーバーであるとの声も
ありますが)が丁度良いのではと感じています。
今回ははめ込みガラス化まではできないので、マイクロエースのような表現には
できませんが、少しでも改善できればということで、今回のように窓そのものを
僅かに削り広げるという工法とすることに落ち着きました。ただ、車体の仕上がりが
思わしくなく、そこにタヴァサのサッシを付けるのが惜しくなったので(←ケチ!)、
キット付属のサッシ印刷窓を使ってあります。もっとも、付けてみると立体感こそ
やや不足しているものの、サッシの形自体はタヴァササッシよりもよりハッキリと
田の字型となっており、雰囲気は悪くないのでは・・・と感じているところです。

台車は5200形と揃える為に、GMの小田急FSとタヴァサのFS375台車枠を組み合わせた
ものを使い、パンタグラフも5200と同じTOMIXのPT7113-B(LSE更新車用)を取り付けてあります。
今回は動力無しとしてある為、走らせるときには他形式に引っ張ってもらうことになりそうで、
それに備えて両先頭車にはTNカプラーを取り付けてあります。もっとも、新宿方先頭の連結器は
使わないのを想定して色差ししちゃいましたけどね・・・。
中間の連結部分にはKATOの密連型KATOカプラーを使っています。

塗装は帯色のみクロスポイントの102番スプレー、床下機器は筆塗りとしており、
他はエアブラシにてアイボリーがGM21番(小田急アイボリー)、クリアがGM44番(半光沢)、
屋根・台車・スカートがGM14番(灰色9号)+フラットベース、クーラーがGM9番(ねずみ色1号)
・・・という具合に塗装しました。ただ、数をこなしていない事もあってか、まだまだエアブラシの
扱いは不慣れで、とくにアイボリーは微妙に暗い仕上がりとなってしまいました。
せっかく塗膜が薄いんですから、ここは間に白を挟むべきでした。
次回以降はその方法で仕上げてみようと思います。
画像はクリックすると拡大できます。
新宿方先頭車(左)と小田原方先頭車の先頭部分。
基本的に凝った工作はしていないのですが、
ヘッドライトレンズはタヴァサのPN-022(250WレンズA)を
キラキラ化加工を施した上ではめ込んであり、標識灯は
タヴァサPN-032(私鉄用種別識別灯)を取り付けてあります。
標識灯のほうは5200形同様、レンズを短くカットした上で
外側からはめ込んであります。実車の標識灯のレンズが
フチよりも出っ張っているのを再現するためですが、微妙に
すっきり感に欠ける仕上がりな気もします。

手すりは2657F時代に使っていたクロスポイントの
小田急用をそのまま流用していますが、貫通扉脇の
手すりから伸びる棒(青帯にかかる部分・いつも一旦
切り取って、仕上げ段階で取り付けている)は失くして
しまったので、0.2ミリの真鍮線で代用してあります。
種別・行き先表示窓は今回の改造時に取り付けた
もので、クロスポイントのFM用パーツを取り付けて
あります。

無線アンテナはクロスポイントのFMキットのものを
GM21番とMr.Color115番に塗り分けたもの、
信号炎管はKATOのパーツで無塗装です。
正面から見た様子。
前面の窓ガラスも5200形同様、5000形キット付属の
サッシ印刷窓余白から切り出したものを、断面を黒く
塗った上ではめ込んであります。今回は断面の
黒塗装をガンダムマーカーでやってみましたが、コツを
掴めないと筆塗りよりも却って難しいかなという気が
しました。ワイパーは両方とも銀河で、シングルアーム
のほうがN-039、ダブルアームがN-040です。

種別幕・新宿方の方向幕はGMの小田急用ステッカー
(現行品)、小田原方先頭車の方向幕は07年のJNMA
にて販売されていた鳳車輌のステッカーから“大和”を
選んで貼り付けてあります。仮にこの行き先の電車が
できても、4連の小田原方先頭車が先頭に立つことは
ないはずですが、まぁちょっとしたお遊びってことで(^^ゞ

車番は前面・側面ともにタヴァサの5200形用を並べ替え
て転写してありますが、とにかく不器用なのでキレイに
文字を並べられず、ご覧のとおりの仕上がりとなって
しまいました・・・orz
小田原方先頭車の先頭部分をサイドから。
今回5000形への改造時に乗務員扉後ろの戸袋窓は、
削り広げた上で余剰車体から切り出したHゴムを
はめ込んであります。些細なことですが、思ったより
効果があってちょっとニヤニヤ・・・。

その戸袋窓の前には、前述の鳳車輌製ステッカーに
収録されていた開業80周年記念ステッカーを貼って
あります。一枚につき1両分(8000以降用の大判
タイプと5000用が各1両分)のみの収録なので、
何に貼ろうか非常に迷ったのですが、当分の間
このステッカーを使うような車両の製作計画はないし、
何より使ってみたいし・・・ということで、早速貼り付け
となりました。たぶん今後製作する1700か3000も
このステッカーを付けて完成するかと・・・(-∀-)

乗務員扉のガラスには、ジオマトリックスのインレタを
転写してあります。今まで省略してきた部分ですが、
今回は、そういえば買ってあったなと思い出して
転写してみました。
先頭車の連結面側妻板。右が新宿方先頭車です。

基本的に大きな改造はしていないのですが、
新宿方先頭車のほうはステップの配置が多少
異なるため、一旦キレイにした後改めて付け直して
あります。ステップ自体はいつも通りランナー
引き伸ばし線です。

今回も5200形と同じように車高を下げていますが、
その5200形では妻板の裾にカプラーの“逃げ”を
作っていなかった関係で、微妙にカプラーと妻板の
裾とが触れ合う状態となってしまった為、今回は
対策として裾に逃げとなる切り欠きを設けてあります。

ただ、手始めに新宿方先頭車からこの加工を初め、
その後微妙にこの電車の製作から離れていたため、
その間にこの加工をやってた事をすっかり忘れたまま
塗装してしまい、他の車両の加工をし忘れたことに
気づいたのは完成間近の頃・・・
ホントに何やってんだかなぁという感じです(苦笑)

辛うじてカーブ通過に支障はありませんが、後述の
ランボード取り付け忘れとか、塗装中に側灯が
外れてどっかいっちゃったのに気づかなかったとか
(もちろん後で修復)、そんなヘマをいっぱいやらかして
いまして、集中力切らすとこうなるんだなぁという
結果になりました(^^;)
側面窓の様子。
前述の通り、今回、二段窓にはキット付属のサッシ
印刷窓を使ってあります。取り付けが雑ですが、
まぁ窓を削り広げた事で多少は理想の田の字型に
近づいたので、無駄な労力でもなかったかと、少し
ホッとしているところです。特に中柱に関しては、
元々の状態(あくまでも9000・5200あたりの中柱)が
かなり太い事がわかりましたので、今後はこれだけでも
ちゃんとやろうかと考えています。

ドアレールとクツズリはこれもいつものように印刷を
剥がしたGMステッカーです。私はいつもHゴムなど
との位置関係を目安に貼っていますが、ちゃんと
寸法を測ってやればもっと均一に仕上がるかと思います。
・・・わかっているのにやらないのは何故か?
それは私が適当だから(-∀-;)
中間車のパンタ側妻板。
どちらも配管は全て引き直してあるほか、
妻板自体も切り取って新品に交換してあります。
種車とした2657Fが更新後の仕様で製作したもの
であった為、妻板そのものの形は同じ=他の妻板
は未交換なのですが、デハ2607とサハ2657の出来
が悪かったため、自然と種車はデハ2707、デハ2807
となりました。このうち後者は貫通扉を取り付けた関係で
妻板の形自体が変わっていたため、元の形に戻すため
には妻板交換が必須となりましたが、今回種車に
しなかった分も含め、2657Fとして製作した際、パンタ側
の妻板は手を抜いて配管モールドのある物を使った為
どの道仕上がりが気に入らず、結局2両ともパンタ側だけ
新しい妻板にすることとなりました。

配管は妻板から屋根上にかけて一体となっており、
いつものようにランナー引き伸ばし線を曲げて作って
あります。配管止めも同じく炙って薄く延ばしたプラ板に
よっています。
この画像は拡大できません。

改造中の様子。
プラモデル用接着剤でガッチリと接着してあったので、
旧妻板の取り外しには苦労しましたが、まずは大体の
部分を外してしまうようにして、残った部分はヤスリなどで
地道に削り取る方法を採ると安全かなという気がしました。

それにしてもこの画像を撮ったのは06年12月・・・
何だかんだでもう丸一年以上前なんですよね(汗)
パンタグラフ周りの様子。
配管は前述の通りランナー引き伸ばし線ですが、
この配管を引いてから半年以上全く手をつけない状態が
続きまして、途中で段々やる気が萎えてしまい、ヒューズ
ボックス付近などはかなり簡素なつくりに留めています。
また、扇風機カバーの位置が今ひとつ怪しかったり、
ランボードを付け忘れたまま塗ってしまったり(後付けすると
かえって雰囲気を壊すと考え結局省略)、ダラダラ製作の
悪い点が特に表れている部分でもあります・・・。

パンタグラフはTOMIXのPT7113-Bですが、実車を見ると
擦り板から伸びるパイプの両端が黄色となっているので、
GM12番(黄色5号)を差してあります。パンタ台はお手軽に
プラ板に取り付け穴を開けただけのものです。
ちなみに今回、クーラーの通気口には
先日東急8500系製作記でも触れた“黒い金網”
(ワークアソシエイション製・GM秋葉原やユザワヤ大和で
売ってるのを見かけました)を所定の大きさに切り出し、
それより一回り小さく切った両面テープで固定していますが、
切り口が鋭利になる関係で指の触れる角度が悪いとぺラッと
剥がれ落ちてしまう事がありました。ところが、それによって
剥がれた跡、つまり残った両面テープを見てみると、程好く
金網の黒がテープに転写され、これはこれで悪くない雰囲気に
なりました。
今回は既に全てのクーラーに金網を貼ってしまった後で、
今更直すのもめんどくさいということで、この方法は採りません
でしたが、2〜3箇所金網が剥がれてしまった部分は
違和感がないのをいいことにそのままにしてあります。

そのほか、今回は4000形4007F(2007年版)と同じように
雨樋の上面にはガンダムマーカーで黒を差し、両開きドアの
戸当たりゴムもスミ入れペンにて黒を色差ししてあります。
当初計画していた連結。
3000+5000などの見た目的にアンバランスな連結も
小田急の楽しさの一つではありますが、5000系列だけは
個人的には統一された編成が好きで、5270Fを着工した
時点からこれをやりたいなと考えていたんですよね。
で、今回の5000形の完成が近づき、いよいよ実現・・・!
となりかけたのですが、せっかく今塗るならやっぱり
クロスポイントのロイヤルブルーを塗りたいと考え
(それくらいあの塗料の色が好き)、結局連結した状態で
これだけ色が違っちゃうのもナンだしなぁと言う事で
あえなく10連計画は中止になったというわけです(^^;)

ちなみにこうして比べてみると今回アイボリーが上手く
塗れなかった事もあって、こちらの色の差も激しく、
色に関してはほとんど別物になってしまいました。
せっかく台車も高いFS375を使って贅沢したのに
残念なところですが、まぁステンレス車と繋げれば
色の問題は多少何とかなるので、今回の5000は
それらと繋げることになりそうですね。
青帯3種類。
この3編成が現在完成済みの現行仕様車ですが、
見事に全部帯の色が違ってます(´∀`;)
パッと見て大体どの塗料かお分かりになる方も
多いと思いますが、左から5056F(クロスポイント
102番・ロイヤルブルー)、5270F(GM22番・小田急
ブルー)、1063F(GM6番・青22号)・・・という具合です。
以前ロイヤルブルー塗料のレポートページでも書いたように、
画像での色と現物の色合いは多少違っており、特に102番は
画像に写っているよりもう少し深みのある色です。

如何せん5056Fのアイボリーの仕上がりがみすぼらしいので、
隣の5270Fのほうがよほどいい色のように見えてしまうのが
この並びの難点ですね(^^;)
台車。
前述の通り、GMの小田急FSをベースにタヴァサの
FS375台車枠を取り付けてありますが、これも
いまいち集中しないで作業したので微妙に傾いていたり、
今ひとつな仕上がりです・・・。
標記類。
今回車番とOERマークはタヴァサの5200形用(5270F
製作時の余り)を適宜並べ替えて転写してあり、
その他のステッカー類は現行品のGM小田急ステッカーを
使っています。

こういう細かな表示ステッカーの類が嫌いという声を
チラホラ聞きますが、個人的には何となく“生きた車両”という
感じがして結構好きだったりします。昔の写真なんかを見ると
当時の電車のすっきり感に驚かされたりもするものですが、
模型で作る上ではこういうのがあったほうが楽しく、
現行仕様の車両を製作する際の小さな悦びとなっています(笑)




さて、何だかんだで05年の5051F、06年の5270F、
07年の4007F、そして今年、08年の5056F・・・と、
毎年コンスタントに大型鋼製通勤車を完成させてきましたが、
あくまでも今回のは旧作のレストア(大して良くなってませんが・苦笑)であり、
今年は今年でちゃんとした新造車の製作計画があります。
そう、現時点で大型小田急顔車両の唯一の穴となっている2600形ですね。
これを久々にちゃんと作ってみたいなぁと・・・。

今回の5056Fは、作った本人が言うのもなんですが完成したのは奇跡で、
それくらい状態の悪い車体でした。まぁ、少し前にブログで触れたように、
色々と思い入れのある車体だったから最後まで作った・・・というところでしょうか(笑)
今後も現行車両の増備計画があるので、今回の5056Fはそれらの連結用として走る事になりそうです。


展示室TOP