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小田急2200/2220形製作記

工作室のほうで公開したレポートページのとおり、
2006年元旦にクロスポイントから小田急2200/2220形キットが発売されました。
いわゆる「板キット」形式となっており、前面を非貫通・貫通の選択式
とすることで2形式の作り分けを可能としています。

古い小田急電車好きな私はもちろん発売直後に早速購入しましたが、
実車がとてつもなくバリエーション豊富な為どんな風に仕上げようか
迷ってしまい、暫く手をつけずにいました。購入から一ヶ月ほど経った頃、ようやく
決まり、結局キット発売の頃に一番に頭に浮かんだ旧塗装2223F+新塗装2213Fという、
昭和45年ごろの混色編成とすることにしました。

このページでは製作の様子を作業が進むごとに書いていきたいと思います。
大規模な改造でもないので、見応えがある製作記になるかどうか不安ですが、
ご覧いただければさいわいです。





2006年2月3日

まずは旧塗装の2223Fの製作から始める事にし、デハ2223の
組み立てを開始しました。パーツ同士の合いは素晴らしく、ごく軽く
調整しただけでほとんど隙間なく組み立てる事が出来ました。

前面の手すりはこのキットに合わせて発売されたクロスポイントの
金属パーツを、予め位置決め・孔開けをした上で取り付けました。
パーツは大変繊細なので、取り付ける時には曲がらないよう
注意する必要がありそうです。車体からの浮き具合などをよく
調整した後、車体裏側から少量の瞬着を流し込んで固定しました。
貫通扉脇の手すりは実物の2223Fが銀色の手すりだったよう
なので、模型でもクリア塗装のみにすることとし、現時点では
取り付け孔のみ開けてあります。
貫通扉下の渡り板も手すりパーツに付属しているので、
手すりと同じように孔開けをしておきました。
2月5日

デハ2223と編成を組むデハ2224を組み立てました。
前面手すりなどは2223と同じように手を加えてありますが、
車体裾のステップは実車もこのような形だったようなので
キットのモールドそのままとしてあります。
なお、少し前に1700形1705F(展示室で公開中)を製作した際、
貫通扉周りに行き先表示機や渡り板などが密集し、
塗装のとき中々塗料が回り込まないことに困ったので、
今回は各パーツを出来る限り塗装後の取り付けとすることにしました。
その為、渡り板はまだ付けておらず、また2224号の
貫通扉に付く表示機もまだ接着していません。(撮影用に
仮取り付けしました)多分これで幾らか塗装が楽になると思います。

側板のドアは、2223号がプレスドアなのに対し、
2224号はプレス模様のない大窓ドアだったようなので、
その通りに作り分けました。
車輪には手すりパーツなどと一緒に発売されたプレート
車輪パーツを取り付けてみました。
画像にも写っている小さな穴のほか、パーツ中心に大きめの
穴が開いており、トレーラーの場合はここに車輪本体の軸端を
差し込むようです。
2月8日

今回キットと一緒にGM製の専用動力を買いましたが、
本体は古くからある17m級車用動力そのままのようで、その動力は
模型雑誌やネット上の情報を見るとちょっと頼りない動力という
ような意見が多いことが気になりました。
現在自宅にNゲージ車両を走らせる事の出来る環境が無く、
自分の目で確かめたわけではないので何ともいえないのですが、
つい最近トミーテックより発売された「鉄道コレクション」用の
動力ユニットを改造(延長)して代用するのも良いという
ような情報もあったので、早速買ってきて試しに
改造してみました。

改造自体は非常にシンプルなもので、15m級用動力の
床板と集電板を17m車の長さに合わせて延長するだけです。
しかも駆動台車は片側のみなので、駆動しない台車側を延長すれば
非常に簡単な工作となります。今回私は床板をプラ板で延長し、
集電板は手もとに余っていたもの(恐らくTOMIXの動力車用)を繋いで延長してみました。

非常に不恰好ではあるものの、とりあえず形にはなりました。
しかし何にしても線路に載せて動かせなければ意味がないので、
近々何とか短距離でも動力車を動かせる環境を用意しようかと
考えています。もしこれの性能が思わしくないようであれば
おとなしくGM動力を使うという事で・・・。
改造部分です。集電板はハンダ付けで繋いでいるわけではなく
単に重ねているだけなので、ご覧の通り数箇所に取り付けた
プラ板で押さえています。雑な加工で見苦しい仕上がりですが、
一応接続部は密着させました。ただ、ちゃんと動くか
どうかはまだわからないです・・・。
モーターから伸びる集電板は加工に備えてバラしたところ
元々どんな感じだったかわからなくなってしまい(お粗末な話ですね)、
こんなもんだったかな〜と適当に繋いでありますが、これ多分
間違ってますよね・・・。
車体を被せてみた様子。
フレームが車体側のドア取り付け用の爪にぶつかるようで
若干車体が浮き気味ですが、どちらかを少しだけ削ればOKです。
床板に張り出しているのはウェイトカバーです。

この動力、台車枠は元々選択式のようで、完成状態の動力台車の
外側に取り付けるだけのようです。
したがって、GM台車などから必要な部分だけ切り取ってきて
ゴム系接着剤などでペタッと貼り付けて台車枠変更
なんていうことも簡単です。ただ、今回の小田急FM用台車の場合、
動力側とGM台車側とで2つの車輪同士の間の寸法がごく僅かに
違うようで、そのままだと取り付けづらいので、GM台車側の
軸受けを僅かに削り広げて対処しています。
なお、この台車枠は撮影用に一つだけ仮取り付けしてあります。
今後プレート車輪パーツなどと一緒に塗装したうえで接着する
予定です。
2月11日

新塗装編成となる2200を組み立てました。
こちらも前面の手すりは金属パーツに取り替えています。
以前新塗装の2200を作ったとき、窓の上などの大きな手すりに
使えそうなものが見当たらず、ランナー引き伸ばし線で自作したりと
苦労した覚えがありますが、今回は専用パーツがあるので作業は楽でした。
いやぁ〜、助かりますねぇ。
ついでにワイパー取り付け用の穴も開けておきました。

それにしてもこのキット、妻板周辺は結構丁寧に調整してやる
必要があるように感じました。最初はあまり気にならなかった
のですが、2〜3両組み立てているうちに調整も雑になってきて
いたのでしょうか、僅かに隙間が出来ていましてその結果
屋根板の長さが足りず妻板との間に隙間(0.5ミリあるか
ないか程度のものなのですが)ができてしまいました。
あれこれやってなんとか誤魔化しましたが、ちょっと注意する
必要があると思いました。
また、今回は継ぎ目消しも4両分まとめて行いましたが、前面と側板の
継ぎ目は組み立て前のキット画像からもわかるように乗務員扉の真横
にくるので、その周辺についている手すりモールドを崩さないように
仕上げるのが予想以上に大変でした。とりあえず仕上げ終わり
ましたが、ところどころ微妙にあやしくなっている部分もあるので
いっそモールドは削ってしまい、塗装後に金属パーツを付けるのも
手かななどと、そんな事を考えています。

しかし大きく手を加える必要のないキットだからでしょうか、早くも
もうすぐ塗装という段階まで進みました。早く先に進みたいものです。

ちなみに、前回の製作記で触れた鉄コレ動力のモーターから延びる
集電板ですが、あの後解決しました。多分今度は正しいはずです・・・。
2月17日

車体の継ぎ目消しなどが済んだので、いよいよ塗装をはじめました。
今回は上のほうで書いたとおり混色編成とします。まずは中性洗剤を
混ぜた水で車体をよく洗浄し、手すりなどに薄めたプライマーを筆塗り
します。そして下地の状態の確認と発色を良くするため白を(単にいつ
も使ってる灰色9号を切らしていただけだったり・・・)吹き付けました。
旧塗装はGSIクレオスのキャラクターイエロー+GM近鉄ダークブルー、
新塗装はいつもどおりGMの小田急アイボリーと小田急ブルーです。
マスキングにはかなり時間をかけたのですが、プレスドアの
凹凸部分などはあまりすっきり仕上がりませんでした・・・。

今後色差しなどを進めていく予定です。
2月20日

細部への色差しを済ませ、クリア塗装の後屋根周りも塗りました。
当時の実車は一つだけHゴムの色が違う窓などというのも見られた
ようなので、実車写真を参考に出来る限り正確に
塗ってみました。しかし妻板など資料が少ない部分もあるので
間違っている部分も多分あるのではないかと思います・・・。
エナメル塗料の粘度の低さに苦労したので(よく振ったはずな
のですが)、今回灰色Hゴムの部分はGMの灰色9号を面相筆で
塗ってみました。この塗料の場合、エナメル塗料のように
はみ出した時にササッと修正という訳にはいかないのですが、
適度に粘度があり塗りやすいです。塗料と一緒にに薄め液を注いだ
塗料皿を置いておき、粘度が高くなりすぎたら筆に少量の薄め液を
含ませるという風に作業すると意外と楽に作業できました。
他の部分はいつも通りのエナメル塗料です。ヘッドライトレンズは
今回手もとに適当なパーツがなかったのと、技術的に不安が
残る事から無加工とし、色差しのみです。

実車の2223Fは、前面貫通扉脇の手すりが2両とも最後まで
大形・銀色タイプだったのが特徴なので、模型でもクロポの
金属パーツをクリア塗料でコートして取り付けました。
連結相手の2213Fです。こちらは2223F以上にHゴムの色がわからず
(両車側面と2214前面はわかったのですが)当時の他の編成を参考に
した部分もあります。2213の運転台側が黒Hゴム(当時は片側だけ
色が違うというのが結構見られたようです)なのも、正しいかどうか
怪しいです・・・。

屋根周りはちょっと手間をかけて、いつもなら屋根と同じ色に塗って
しまうベンチレーターを塗り分けてみました。ランボードは
未取り付けです。信号炎管は手もとにあったKATO製を使って
みましたが、非常にシャープなモールドでとてもいいです。
色もリアルな艶消しグレーなので、無塗装です。
今回も方向幕・種別幕には鳳車輛製造の小田急用ステッカーを使いましたが、ご覧の通り色々貼って遊んでみました。
なんとなく不思議な響きや赤い地色(最近の急行幕に似てる)が気に入り、2223と2213は通勤準急の種別幕を貼ってみました。
基本的に4両編成を組んだ時には2224と2213は中間封じ込めとなるので、2224はご覧の通り普通(?)あまり使わないような幕を。
キットの側板は二段窓の窓枠が一部非常に細くモールドされていて
キレイに色差しする自信がなかったので、無理に「日の字」型にせず
シンプルな「二の字」型に塗ってみました。これはこれで難しい部分が
あるのですが、今の自分の技術を考えると、多少妥協してでも
こうしたほうがすっきり仕上げられるのではないかと・・・。
その他、戸当たりゴムにも色を差してみました。

車番・OERマーク・社紋は全てクロポから発売された専用インレタに
含まれる物を転写しましたが、今まで適当な物が見当たらず省略して
いた社紋が今回はきちんと表現でき、かなり満足です。
暗い紺色の中ではかなり目立ち効果的なようです。
(画像で見るとなんかちょっと崩れ気味なのがあれですが・・・)
3月2日

前回の更新の後ガラス貼りや床下の製作などを進め、
ようやく4両全車が完成しました。前面の窓ガラスは頑張って
はめ込み化してみました。
2213に組み込む動力は、迷った結果結局GMのものを使うことに。
実は鉄コレ用の動力台車にプレート車輪パーツをつけてみたところ、
車輪外側を押さえるような格好で取り付けられている集電板と
擦れるようでパーツの塗装が剥げてしまいまして・・・。
もしかすると車輪の回転や集電の障害になる可能性もある
かもなので、使用は見送りました。

この製作記も完結です。ご覧いただき有難うございましたm(__)m


完成した車輛は   こちら   で公開しています。是非ご覧下さい。

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